禁止ではなく我慢

【禁止ではなく我慢】(技能実習・特定技能)

皆様、唐突ですが外国人材の入国前・入国後に「我慢」という言葉を外国人材に対して指導しているでしょうか?

講習は全てお金で解決・丸投げの方は委託先が実施していなければ、外国人材がモンスター化しているかもしれません。

指導の方法として、外国人材にも日本語で分かるような簡単なシチュエーションを想像させます。

「皆様、ダイエットした経験はありますか?」

恐らくその場の半数以上は手を挙げると思います。

「ではどのような方法で?」

「運動をします」「ご飯を食べません」

想像通りの回答が返ってきます。

そこで、ハンサムになりたい、奇麗になりたいと思う場合には、何か頑張らなくてはいけない、それが「我慢」です、と指導します。これで多くの外国人材は理解します。何かを達成するには、笑顔でゴールを迎えるには、何かの「欲」に勝たなければ達成できないことを理解させるのです。

続いて、外国人材に来日した目的を問いただします。最初は送り出し機関で洗脳された模範解答をしてきますが、少し突っ込めば「お金」のためと必ず回答します。

そこで、各自バラバラの給与の問題ではなく、「貯金」の重要性を講義します。多くのお金を送金し家族を支える、帰国時に多くのお金を持ち帰るには、食費なのか娯楽費なのか、何かを「我慢」しなければ達成できないことを指導します。お金に関しての我慢は、一部浪費家もいるでしょうが、多くの外国人材は達成する、だからこそ約40万人もの外国人材が来日しております。

そこから展開して業務内容への不満、同僚との共同生活、残業時間問題等、配属後に発生する問題の実例を挙げ、外国人材には「我慢」の連続であることを覚悟させます。

これは昨今、一部マスコミ報道にもある「妊娠・出産」問題も同様です。まず日本側では「禁止」などしていないことを指導します。その上で目標の期間内に目標金額を稼ぐには、今は「我慢」が必要であると指導します。「妊娠・出産」となれば目標期間、人生設計が狂うかもしれない、それは女性側に大きな影響が出るため、男性側にも重大な責任があることを理解させます。

くれぐれも誤解が無いよう、人権侵害に関する問題は我慢をせず、監理団体でも、技能実習機構でも、大使館でも申し出て欲しいと願っております。ただし、「企業」という組織に属し、集団生活するには守るべきルールがあり、自分の価値判断ではなく、この「我慢」をする場面があることも理解させなければいけないのです。

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