
良い会社って何?
【良い会社って何?】(技能実習・特定技能)
「良い会社を紹介します」
「我々の会社は良い会社です」
日本人にとっても外国人材にとっても、「給与が他社よりも高い」これが最も多い基準だと思います。ただ外国人材にとっては有期雇用の「出稼ぎ」である以上、次に重要視する基準は日本人と同じではなくなります。
・労働時間が少ない(休日日数が多い)
・福利厚生が充実している
出稼ぎ目的で来日し、体力の有り余っている若者にとって、最低賃金ギリギリ設定の給与、母国家族への送金も必要な状況で、副業も不許可、自動車運転も難しい状況(安全面・維持費)、労働以外の時間が長くても、お金をかけずに余暇を過ごす方法など、近隣の散策か、宿舎内におけるネットサーフィン程度。時差もある中、母国家族も労働に従事しておりますので、海外に出稼ぎへ行った息子・娘と昼間から話してばかりはいられません。
・教育制度・評価制度が充実している
該当職種に目指すべき国家資格も無い場合、繰り返される単純労働の繰り返し。能力が高くても、同期の人材と変わらない給与設定。言葉の評価が高くても給与に反映される受入企業は少なく、モチベーションには繋がりません。
時々、食事・旅行へ連れて行ってくれる。こういった行為もありがたいのですが、結局は外国人材が重視してくる基準、暇な時間を作らず、1円でも多い給与を支給してくれるものは「残業時間の多さ・休日出勤の多さ」になってしまうのです。
日本では「残業=悪」という考えが少しずつ浸透しております。収入増加のために好んで残業する日本人も少しずつ減少しております。
よってこの点を理解している受入企業では、法令違反とならない範囲において「残業」を意図的に「提供」しているのですが、不安定にもなる「残業」は、入国前に十分な説明を実施しても、外国人材は最も高い総支給と雇用契約書に記載された税控除しか想像できず、残業が減少し、収入も希望額には満たない場合、総支給が増加し、税控除も増加した場合、想像した実態と現実が乖離していると不平・不満を監理団体・社内で波乱を起こし、副業・失踪へと繋がっていくのです。
「残業時間」に関しては、事業所の法令違反でも上位に指摘される部分。この問題を解決し、残業時間の有無・過労死ラインの争いで外国人材に日本企業の優劣が判断されないよう、外国人技能実習生に関しては一律残業時間「0」でも良いのではないかと思います。
技能実習計画に基づいた「実習=研修」なのですから。