
待遇を補う定着方法
【待遇を補う定着方法】(技能実習・特定技能)
技能実習制度の建前が「研修」であっても、本音は「出稼ぎ」これは外国人材に限らず、日本人も同様に、生活のためにお金が必要であるからこそ仕事をしていることに変わりはありません。
では、その次に「人」が定着したい要因としては何か?それは「やりがい」であったり「人間関係」であったりすると思います。待遇面は普通であっても、自身にとって模範となるような先輩の姿を見ることができ心に響くようなアプローチをしていただける、社会貢献、企業貢献していると実感できるような仕事に従事していると、退職は考えないのかもしれません。逆を返せば、この部分が欠如するような場所からは、日本人も外国人材も離れてしまうのかもしれません。
「やりがい」特に若い世代を定着させるには「教育」が何よりも重要です。「教えてもらえる、教われる」こういった感覚は常にモチベーションを向上させます。
この言葉を実現するにあたり、分かりやすく示しているものが海軍軍人であった山本五十六氏の言葉に集約されていると思います(添付画像を参照)
言っていることは分かっている…ただし実践できていない
特に教育と指示や命令などの区別ができていない人も多く、知らず知らずのうちに自己満足型の「教育勘違い」になっていることもあります。
やってみせ~ほめてやらねば…まさか先輩の特定技能・技能実習生に教育を丸投げしていませんか?先輩の外国人材が雇用しているのではありません。大切なのは上に立つ、日本人の直接的なアプローチが重要なのです。叱ったり注意をしたり、それを教育だと勘違いしていませんか?相手が実践できるようになった姿を自身の目で確認し、相手がくすぐったいと感じるぐらいお褒めの言葉をかけてあげているでしょうか?
承認し~任せて…外国人材を「下」に見るようなことがあってはなりません。あくまでも対等に。そして人として認める、敬意を払うことも重要です。ここを勘違いすると奴隷なんちゃらと言われてしまいます。また「任せる」という部分が丸投げにならないように。それはただの「無責任」です。あくまでも外国人材の失敗は自身に何かが不足していたと自己反省しなければなりません。
感謝…日本人側が「感謝」の気持ちを示せば、仇で返すような人材は多くありません。入国時点での外国人材の希望やモチベーションは100点満点の100点です。この点数が減点方式となり、0点になった時に途中帰国、失踪、転職…離職という結果に繋がります。決して120点、200点になるような扱いをしろということではありません。「日本人同等」に扱い、100点のまま現状維持ができれば良いのです。金銭的な待遇は入国以前に海外面接でも説明し同意を得ているものだと思います。今更、好待遇に変えることも難しく、外国人材も言葉で不満を示しても、署名しているものに関してはは同意をしていると判断せざるを得ません。
あとは実際の配属後における「接し方」の部分だけ。戦後受け継がれてきた、この教育の基本語録をいつまでも大切にしていきましょう。