【もしも技能実習生がコロナ渦における感染対策に違反をしたら】（技能実習制度）

・宿舎内でパーティーを開催していた

・外食している様子をSNS上で見かけた

・県境を越える移動をしていた

心配よりも前に、「ルール違反!!」という感情が込み上げイライラされる方、冷静に考えて新型コロナウイルス感染対策は「要請」であり強制力はありません。

さあ技能実習生をどう処罰しよう…

仮に技能実習生が感染し（陽性者）、欠勤することになり、職場でクラスターが発生しても、日本人の従業員が同じ行為を犯した場合に処分ができない、処分をする根拠を法律や就業規則で示せない場合、感情的な処罰は何もできないことをご理解下さい。

確かに技能実習生の中には軽率な行動を繰り返し、ルール、指導事項を守らない人材もいます。しかしそういった人材を日本へ連れてきた人は誰でしょう？採用した人は誰でしょう。

送り出し機関の問題か、送り出し機関の教育の問題か、委託する入国後講習施設の問題か？

他責にするのであれば、問題のある関係先とお付き合いしなければ良い、自身で送り出し機関設立に関与すれば良い、自身で渡航して教育をして、入国後も教育をすればよい。私も監理団体で責任者をしていた頃は、送り出し機関に泊まり込み教育をしていたこともありますし、入国後講習も完全委託はしておりませんでした。

何でもダメダメダメでは反発します。それこそ「奴隷」ではありません。誤った行動の中から少しでも共感・同情する部分を見つける。その上で最低限、ここだけは守って欲しい部分を守ってもらう。

教育は甘やかしすぎず、厳しすぎず、テクニック、コツが必要なのです。