
レジデンストラック入国人材はモンスター?
【レジデンストラック入国人材はモンスター】(技能実習制度)
昨年のレジデンストラック、年始の駆け込み入国の技能実習生が、配属後にモンスター化(ワガママ人材)していませんか?
これは待機期間の延長が大きな影響を及ぼしています。人格形成に一番影響を与えるのは両親の教育、そして幼少の頃からの学校教育、友人関係などで自己形成されていきますが、送り出し国では「常識」とされる習慣も、日本では誰からも愛されることの無い振る舞いとして、入国前の約半年前後の期間で強制的に修正をしていきます。
高度人材、留学生とは違い、技能実習生の場合は特に事前教育が必要となる人材が多く、来日後に日本の中小企業以上の職場にいきなり溶け込ませるには、180度違う価値観を植え付ける必要がある場合もあります。
何とか「形」となり、出国しても大丈夫か…といった矢先に止まったコロナ騒動。出国直前だった人材も一旦故郷へ戻され、地元でアルバイトも許可される状態となりました。
日本語学習機会もなく、日本人好みに教育された人格も元通り。日本での建前は「研修」事業ではありますが、送り出し国では立派な「派遣ビジネス」、お金にならない仕事は実施しませんので、日本側が追加教育費用を出さなければ、積極的に再教育も行いません。昨年末から年始にかけた人材は、すっかり素材のまま入国をしたのですから、あらゆる場面で問題を起こすのは当然のことです。
来年以降、入国再開時にはどの国からも更に未教育な人材が入国します。オンライン教育で…これも限界があります。社内問題ばかりではなく、社会的な犯罪が増加しないことを祈るばかりです。
こういった懸念を払拭する方法は、在宅勤務で比較的時間のある監理団体側が、定期的に母国待機人材に対し、オンラインで教育を施す以外の方法はありません。入国後講習も隔離期間が発生し、日本語のレベルは絶望的で諦めた方が良いのですが、マナー・生活指導も限界があります。より強固な関係で提携する入国後講習施設に追加費用を支払い、追加教育を依頼するか、監理団体自身が納得するまで自主的に教育するしかありません。
モンスター化する確率は幼少の頃からの「育ち方」が影響し、優良な送り出し機関は、ここを見抜く「人選」にも優れています。派遣ライセンスを取得しただけの、「なんちゃって送り出し機関」は平気で教育もせずに送り出していきますので、更に輪をかけて注意が必要です。