技能実習制度が廃止されても同じ問題は起きる

【技能実習制度が廃止されても同じ問題は起きる】(技能実習・特定技能)

技能実習制度は悪だ‼奴隷制度‼即刻廃止せよ!!

こういった主張をされる方の代替え案は聞いたことがありません。少子高齢化社会、労働人口激減の中で、機械化(ロボット化)できない職種、地方の生産活動をどのように持続していくのか?ここまで受け答えのできない方の主張は聞き流しておきましょう。

中には特定技能一本へするべきだ!!と主張される方もいます。

では技能実習制度を廃止し、特定技能だけに切り替えた場合、悪質、奴隷と言われた技能実習制度の問題は解決するのでしょうか?

低賃金、残業代未払い、長時間残業、暴行、セクハラ、労災隠し、外国人材の犯罪、失踪

さてこれらの問題は誰が引き起こしているのでしょう?

それは受入企業と外国人材、そして悪質な行為を看過する監理団体の存在です。

では制度や在留資格が変わり、受入企業や外国人材の姿勢は変わるのでしょうか?

監理団体が淘汰されても、恐らくブロカー集団の方々は、手を替え品を替え、仲介業者としての責任を負わない立場で上手に立ち回ります。

では技能実習制度、またはそれに代わる制度に足りないもの、それは「厳罰」です。退場処分させられた関係者が、鞍替えをして、どこかで生き残れないような仕組みを作らなければ、如何なる制度を構築しても結果は同じ、だったら労力をかけずに今ある制度を見直す、結局は技能実習制度の方が良かったのでは?という原点回帰をします。

いずれにしても日本人が従事したくない職業に、都合よく外国人材が従事することはありません。外国人材の目的は出稼ぎで、将来、日本企業の担い手になるわけではありません。

建設、とび、農業、縫製、介護…こういった業種に誰も集まらなくなった場合、日常生活にどのような支障が出るか?それを理解し、この問題を解決する名案を主張してから初めて、現状批判をしなければいけません。

技能実習特定技能