送り出し機関を育てる?

【送り出し機関を育てる⁉】(技能実習・特定技能)

制度関係者の中で、送り出し機関を「俺の手で理想的な送り出し機関に育てる」みたいな意気込みを語る方がいます。正直、送り出し機関側は「オマエさんは何者なの?」これが本音です。

勿論、友好的な関係性を壊したくはありませんので、表面的には深々と頭を下げ、「今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます」という日本語で答えるでしょう。それにしても何様?

送り出し機関の規模が敢えて大きくなることを望まない方もいます。大きければ大きいほど売上も伸びますが、問題も比例して増加することも知っておりますので。

それにしても送り出し機関の前でこのセリフが言える方は、自身の監理団体、知識や経験、能力が日本一とでも思っているのでしょうか?

送り出し機関にモノ申したい、上から目線で対応したいのであれば、最低限、多くの「お金」を積んで下さい。入国前講習費用も本人負担が無いほど多めに、受入企業の待遇も、東京に負けないほどの手取り総額で、何ならば寄付も。

送り出し機関は教育だけでなく、その低待遇な企業の募集にも対応し、性格的な条件も見極め、募集困難な職種でも悪戦苦闘した状況を日本側には見せないような努力をしております。

にもかかわらず最低賃金ギリギリの待遇と、入国後講習費用の値切り交渉、送り出し管理費は5000円が当たり前だと思い、駐在員の大活躍を求める。年に数回しか来ないで、空港で購入したのがバレバレの手土産で、英語もその国の言葉も話せないのに、技能実習生には日本語能力の注文は付ける。

裏では送り出し機関に夜の接待の段取りまでさせ、少しだけ夜の世界を知っている=その国を知り尽くしているかのような暴言の数々。送り出し機関もビジネスだからこそ、日本人の横柄な態度に付き合い耐えているだけ、そのぐらいのことは一般常識として理解しましょう。

どれだけお金があるのか、能力があるのか知りませんが「謙虚さ」は日本の外へ出て行っても重要です。

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