
トイレ事情
【トイレ事情】(技能実習・特定技能)
送り出し国ではトイレットペーパーを流せない、専用のホースでお尻を洗う、中には性器やお尻を左手で洗い流す習慣がある国もあります。日本人からすると驚愕する光景かもしれませんが、技能実習生の多くは日本とは事情の違う国から来日します。
日本の空港へ来て技能実習生が驚く光景、空港が明るく、トイレが衛生的、空港の外へ出てタクシーのドアが自動で開閉する様子を見て、日本への期待値が一気に上がることも少なくありません。
母国ですっかり身に付いてしまっている習慣を修正する作業も容易ではありません。中にはトイレ掃除すら実施したことが無い人もおり、送り出し機関・入国後講習施設では腕の見せ所です。
私は洋式トイレであれば男性でも座って用を足すことを指導する派ですが、日本人でも約4割程度の方は習慣を変えることができないデータもあります。習慣を変える難しさは送り出し国も日本人も同じことです。
日本では常々、英語・中国語・韓国語には標識・翻訳が整備されているのに、技能実習生が多く来日していただいている、ベトナム語・インドネシア語・ミャンマー語・タイ語などが少ないな…と感じてしまう瞬間があります。
先日、高速道路のサービスエリアのトイレ内の機能説明が多言語されている。感動して思わずシャッターを切りました。タッチパネル式で自宅のトイレよりも進化している。これぞ日本の「おもてなし」ですね。
「日本語を勉強しろ!!」実習=就業上は必要かもしれません。しかし外国人材を活用する企業では、指導を日本語で行っても、作業指示などは母国語への可視化資料を作成して失敗を未然防止する。日常生活においては、行政が多言語された街づくりを行う。今後、技能実習制度を廃止しても、特定技能1本化にしても、外国人材の労働力は必要となりますので、このような配慮は益々必要となります。