多すぎる転職相談

【多すぎる転職相談】(特定技能)

1週間に何人も…外国人材の方から「転職」に関するご相談が寄せられます。日本人の方から見れば私が転職ブローカーではないことが一目瞭然なのですが、技能実習・特定技能の情報発信を継続していると、少なからず私が解決してくれると考える方もいるようです。

私の方では特定技能総合支援サイト(法務省出入国在留管理庁)のホームページを紹介することだけを行っております。

最近の相談内容を見て感じること、それは日本語能力の高い人材が、日本人が想像するような「忍耐力」もなく転職相談をしてくることです。

特定技能人材の転職相談ですので、現在の職業も、本人の意思で職種を希望し、条件も合意したはず。しかし思ったほどの待遇、業務内容では無かったのか、「飽きてしまった」から転職を希望する理由が多く寄せられます。

この「思ったほど」の中身、想像していたよりは疲れる、疲れるわりには待遇が低い、友人やSNS上で、もっと楽に稼げそうな職業を見つけてしまった、自分の能力には合わない、採用していた「側」から見れば「呆れる」内容の理由だと思います。しかし頭数としても期待していた人材が1人抜けるのですから、1人の転職希望者に対し、1つの受入企業がお困りの現実。外国人材は安く使えない現実と、外国人は定着しない現実を学習するのでしょう。

外国人材の転職者が増加し、お喜びになるのは士業の方と、こういった人材を囲い込んでいる人材派遣業の方々だけでしょうか。現在はコロナ渦ですので、やむを得ず…やむを得ず、このような外国人材も採用をして目先の経営を乗り切ろうとしている方も多いと思いますが、このような外国人材の軽率な転職活動、なかなか定職にありつけない日本人と全く同じですが、外国人材はそれに加えて国全体の印象を悪くする、入国が再開し、少し状況が落ち着けば、特定技能という在留資格であるからこそ、真っ先に解雇される可能性が高いことも考えて欲しいのですが、実際に痛い目に合うまでは気が付かないのでしょう。

「転職」という権利が無く技能実習制度を非難する人もいますが、逆を返せば「監理」していただける関係者に3年間は守られているという利点もあります。監理する人もなく、実力勝負の世界に放り出されれば、転職=解雇もある世界は非情です。

特定技能