
どんなサービスがありますか?
【どんなサービスがありますか?】(技能実習制度)
最近は、さすがの悪質監理団体もキックバックは悪いことぐらいは理解ができるようになり、あからさまに送り出し機関へ話を持ち掛ける関係者は減少したようです。
その代わりに使われるのがこの一言、「どんなサービスがありますか?」
これ以上は何も言いません。送り出し機関はその意図を察し、営業(技能実習生の派遣)を獲得するために以下の3点セットを提示するようです。
・キックバック(紹介料)
・海外面接時の経費負担(航空機代、ホテル代、会食代等)
・日本駐在員の全面的なサポート
この交渉でここから派遣される技能実習生は不幸への道が始まります。多額な借金を背負い、行く末は失踪。
優良な送り出し機関の場合は、オウム返しのような返答をしているはずです。「サービスとは何ですか?」これが正解です。仮に交渉決裂した場合、それも正解。こういった日本側関係者と接点を持つと、派遣段階(人数増加)で歓喜しても、入国後に全て対応を丸投げされ、断れば契約破棄と脅かされる。日本側の言いなりにサポートした結果、経費が赤字となり、付き合わない方がよかったと初めて気が付く。しかし時は既に遅く、入国させた技能実習生がいる以上、簡単に縁は切れない。再び海外面接を依頼された際、断る勇気も無く、渋々と引き受ける。値切られた入国前講習費用と送り出し管理費の中で、日本語能力・性格面・仕事面での高いレベルの人材を要求され、キックバック費用のために、送り出し機関は自国の人材を騙して高額費用を徴収しなければならない。失踪者が増加すればライセンス取り消しの巻き込み事故。二度と抜け出すことはできません。
送り出し機関の関係者が本当に自分の国の人材を守りたいのであれば、このような法令違反の交渉を受けた際、技能実習機構でも日本大使館にでも報告・連絡・相談をして下さい。
いつまでも日本側の要求に応えていると、失踪者・犯罪者が増加し、その国の印象が悪化、近い将来その国からの日本行きの出国は減少し、送り出し機関が経営困難になります。「悪い人達は通報」、泣き寝入り、黙っているのではなく、もう1歩踏み出した行動が技能実習生の「笑顔」を守ります。