つながらない権利

【つながらない権利】(技能実習・特定技能)

『つながらない権利』とは、労働者が勤務時間外には仕事のメールや電話などへの対応を拒否できる権利のことで、フランスをはじめとする欧州諸国では、勤務時間外にメールなどのアクセスを遮断する権利を従業員に認める法律を定めています。

40代、50代以上の方は「気合と根性」、仕事ありきの環境で自己形成された方が多い世代ですので腑に落ちない方もいると思いますが、現在は「働き方改革」も含め、こういった流れも受け止めるしかありません。

良いか?悪いか?で言えば「良い」のです。

明日以降の出勤時間でも、休日明けでも事足りる内容を、上司の能力不足、自己不安、伝達漏れのために、お構いなしに時間外に連絡が入る…正直、このような方は上司でも何でもありません。この上司だけではなく、この方を上司として任命する組織の将来性にも不安を感じた方が良いと思います。

しかし労働者の「権利」として何でも対応拒否しても良いのか?

特に外国人材に関する仕事は、監理、支援、相談等のサポート業務。監理団体や登録支援機関の営業時間内に都合よく連絡・相談が入り、解決できる問題とは限りません。

勤務時間外に外国人材が事件・事故に巻き込まれた、大きな地震が発生した、それに対するSOSを求める連絡が入っても、余暇を優先するために無視をするのか?

法律は法律、権利は権利、それでも嫌々でも対応する日本人は65.3%いるとの調査結果もありました。

情報や物を取り扱う仕事であれば無理やりにでも権利を守ることが可能かもしれません。しかし制度関係者は、「支援」を必要とする人達に寄り添う立場の仕事。凄く良い対応方法があればご提案して欲しいのですが、仕事時間と勤務時間外の在り方を重要視したい考え方の持ち主の方は、最初からこの業界は選ばない、採用しない方が良い世界だと思います。

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