
今年流行りの問題解決
【今年流行りの問題解決】(技能実習・特定技能)
昨年のコロナ渦においては、帰国したい技能実習生(帰国困難)を特定活動により引き留める、このあたりで奔走したのではないかと思います。今では「帰国困難」の判定も厳格ではなくなり、特定技能or特定活動で残留する、外国人材は帰国もできず、家族に会える日もほど遠いことが当たり前のようになってしまいました。
今年トレンドな問題対応は、技能実習修了時の「転職」希望。現在の受入企業の好意に見向きもせず去っていく外国人材、陰で誰かが引き抜いたか? SNS上の情報で去る決断をしたのか、監理団体では帰国旅費の精算と新たな登録支援機関、受入企業に対する責任の移換を証明する同意書に署名をさせて去る者は追わず…これも日常的な対応となってまいりました。
ここへ来て、もう1つ増加傾向にある問題。それは技能実習生、特定技能からの「個室希望」対応です。1つにはコロナ問題による感染不安、もう1つはプライバシーの確保の点からの申し出です。
受入企業は少しでもコストを下げたいため、1部屋に複数人宿泊させたいという思惑が見え見えです。
外国人材の場合、1つの宿泊施設に2名で生活をさせる方が双方にとって賢明です。不慣れな日本の生活を、母国人材同士で助け合いながら生活を行う、2人で生活を行うことで宿舎費も半額以下負担となる。仮に病気・事故の際など、同室人材からの通報に期待ができるなどメリットも多くあります。
しかしプライベート空間、就寝場所は部屋分けをしておく方が賢明です。感染リスクも下がり、家族・恋人への連絡、貴重品の管理、日本語学習への影響、1室2名、部屋は別々、この対応が最も良い選択肢です。
日本人並みの語学力、生活習慣が身に付いている人材は、1人暮らしという選択肢もありますが、家賃負担は厳しいものとなります。
ここ最近増加するこの問題、物理的に手頃な物件が近隣に見当たらないこともあるでしょう。しかしこの要求は、外国人材の「ワガママ」ではなく、感染症対策だけでもなく、外国人材同士の適切な人間関係の構築、受入企業にとっては優良認定要件ともなりますので、これを機に検討しては如何でしょうか?コスト計算以上の良い効果も発揮するはずです。