
コロナ問題よりも大変な労働力不足問題
【コロナ問題よりも大変な労働力不足問題】(技能実習・特定技能)
1日も早く政府が入国再開を決定してくれれば…
新型コロナウイルスの新規感染者数も減少し、その日はいつ来るのか?皆様が待ち望んでいる状況、この2年近い時間は長かった…その苦労も全てが報われる…
入国が再開するということは帰国も再開する。2020年、2021年に帰国できなかった人材が帰国する、2022年に帰国予定の人材が順次帰国していく。帰国は3年分、入国は1年分、更に水際対策が全面解除でもない限り、高額な航空券・入国後講習費用を覚悟して、全く教育もされずに入国してくる1年分の頭数だけの技能実習生で受入企業は生産活動に対応できるのでしょうか。
更に現在の入国者対応の上限は1日あたり3500人。入国した空港でPCR検査を実施する、ワクチンを接種する、水際対策に関する議論を勧めるのは構いませんが、現実的には時給3000円近くを支払っても集まらない検疫対応の日本人。コロナ問題ですっかりと忘れてしまっているのでは、日本の深刻な問題はコロナよりも、少子高齢化に伴う労働力の確保なのです。
一部悪質な関係者の問題で技能実習制度の廃止を掲げる意見もありますが、何1つそれに代わる具体的な解決策・代替案は出てきません。何かを否定するには、成功する新たな「策」を打ち出すことが必要です。
■母国での前職要件(⇒日本人同等に初心者歓迎)
■技能実習制度は3年⇒1年へ(企業の人材採用試用期間上限と同じ)
■「監理費」は政府が徴収⇒各監理団体へ分配
このあたりが私の掲げる、技能実習制度廃止ではなく、技能実習制度をベースとした改良点です。
中には機械化を進めて対応と夢物語ばかりを語る方もいます。技能実習職種は機械化が不可能な分野の職種ばかりです。非現実的な部分の議論ではなく、目の前の現実を見つめ、現状を少しずつ改良・打破していく工程にこそ、日本型の外国人材受け入れの方法が見えてくるはずです。