【現実的に厳しい出国状況】

【現実的に厳しい出国状況】(技能実習制度)

ようやく査証済証が届いた、送り出し国側でのVISA発給の手続きは進むのか?日本ほど新型コロナウイルスの感染状況が収束していない国において、突然「密」になって申請手続きに並ばれても対応できない状況もあります。「予約制」「在留資格認定証明書の交付時期順」、何かしらの整理整頓を行いながらの対応になります。

2021年11月8日(月)からの入国再開、早速、技能実習生が入国すると想像した関係者は、年越しも現実的となり、再び感染拡大で入国停止とならぬよう神頼みのような状況にもなっております。

書類上の手続きが順調に進んでも、技能実習生本人の問題もあります。

(コロナ渦で就労した会社を急には辞められない)

出国の目途も立たず、日本側、送り出し機関どちらからということもなく、生活第一に本人の就労待機を許可してきた1年以上。3年研修へ行くはずが、中には一時的に身を寄せている会社で1年以上就労している人達も少なくありません。

中には貴重な戦力となっている人材もおり、突然の日本側からの入国許可に、すぐには退職できない現状もあります。また予定していた計画での渡航も適わず、母国の会社での収入も安定、1年、2年前に思い描いた日本に対する魅力が無くなった人達もいます。

(出国手数料が支払えない)

1年以上前は支払いの目途が立っていた高額な手数料、家族だけでは事足りず、親戚中からもかき集めたお金も、コロナ渦の生活で切り崩して使い切ってしまった。突然の入国再開、送り出し機関からの支払いを求められても、まとまったお金をすぐには用意できない経済的な事情もあります。

書類の後は、技能実習生本人の事情、ここまでクリアするのも大変ですが、その後に控える、航空券・14日間の隔離待機施設確保の問題(入国後講習施設)。需要と供給のバランスが崩れ、価格も高騰。受入企業が支払える前提が無ければ、技能実習生は更なる待機を求められます。

入国再開、永住許可、公表があった以上、速やかに準備・行動に移すことは問題ありませんが、一喜一憂して、目先の状況でドタバタすると、口は災いの元、自身が発信した情報を、2度、3度訂正するような後始末が降りかかるだけですので、周囲を巻き込む部分は慎重さを心掛けなければいけません。

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