【ドキドキが止まらない】

【ドキドキが止まらない】(技能実習制度)

夕暮れ時になると、そろそろ電話は鳴り響かないのではないか…ようやく乾いた喉を潤せるような日々の生活を送る監理団体職員の方もいると思います。

方や、受入企業の意識が高く、技能実習指導員・生活指導員が健全に機能しており、問題の無い技能実習生達の存在に、月々の訪問指導(監査訪問)、技能検定試験、申請書類のやり取り以外は、ほぼ連絡が無い監理団体もあります。

1ヶ月に1度、受入企業に連絡した際に、十数秒で問題が無いことを聞かされ、訪問予定の相談をすると、訪問自体を煙たがられる(問題が無いのにわざわざ来られて、監理団体の為に時間を割くことを嫌がられる)、労務データは監理団体の事務所で確認、少し気になるのは当月の実習生日誌を書いているかどうか?この程度の監理団体もあります。

残業時間に関して、「0」時間であることを前提同意で入国、実現をしていると、問題発生の確立が激減します。また技能実習機構の実地検査や新規入国申請も驚くようなスピードで終了します。

受入企業・技能実習生の問題が、法的根拠で解決できる問題であれば、熟練の監理団体経験者は「問題」と感じることも無く、淡々と処理・対応していきます。

しかし技能実習法、労働関係法令、入管法令等の知識、業界経験が浅い、監理団体内に頼りがいのある上司がいない場合など、人知れぬところで「ドキドキ」が止まらなくなるでしょう。

こういった問題を引き起こす受入企業、外国人材も特定されます。真の原因についても監理団体は冷静に分析できていると思います。一度、「負のスパイラル」に陥ると、なかなか改善が厳しい問題なのですが、良くも悪くもコロナ渦において停止した「2年」という時間は、3年研修の世界において「リセットボタン」を押す絶好のチャンスですので、この機を見逃さず、大改革に着手した方が良いと思います。

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