
【“並ぶ”という指導】
【“並ぶ”という指導】(技能実習・特定技能)
外国人材が来日するまでに、日本の文化・習慣に溶け込めるよう様々な指導をします。中には教育が不必要、素晴らしい両親、友人、環境に恵まれたと想像させる人材もいます。
約20年間近くで形成された母国スタイルを、半年前後で日本スタイルに順応させるのは至難の業です。
挨拶をする、感謝の言葉を述べる、謝罪をする…技能実習生の場合は、入国前・入国後講習と義務付けられておりますが、特定技能は日本語要件、技能評価試験に合格すれば入国・配属可能、受入企業に全責任委ねられる現状の制度は大変危険であり、来年の制度見直し議論の1つになると思います。
このような教育の中に「並ぶ」という日本人が当たり前に身に付く習慣があります。これも外国人に対しては指導項目の1つとなります。
電車・エレベーターの乗り降りをする際は、「降りる人 優先」、エスカレーターは左側に並び、追い越しレーンとして右側を空ける(大阪府周辺は左右逆ですが)日本人でも人を押しのけるような方もいますが、技能実習生の場合も、教育が不十分である人材は、「早い物勝ち」のような精神的に余裕のない行動を見せる場合もあります。
今回の水際対策緩和処置、入国に優先順位は付けないと、国会答弁では在留資格による不平等・不公平な発言は差し控えて当然だと思いますが、「並ぶ」の基本、長い時間、待っている人から優先にご案内、在留資格認定証明書の古い順番から入国させない「早い物勝ち」の場合、大混乱は避けられません。
入国者健康確認システム「ERFS」が停止している間は手も足も出ない状況ですが、申請再開時までには多方面からの苦情は覚悟で、優先順位のある、「並んで入国」を実現して欲しいと願っております。