
【ゲッソリと痩せていく技能実習生を見たことが無い】
【ゲッソリと痩せていく技能実習生を見たことが無い】
(技能実習制度)
これは私の経験上、偶然なのかもしれません。
「奴隷」「強制」「過酷」…技能実習制度を揶揄する言葉はマスコミ・ジャーナリストによって印象操作されているのでは?と思うことが多いのですが、実際の技能実習生6,000人以上を指導してきた経験の中でも、久しぶりにお会いする技能実習生がゲッソリと瘦せ細る、困窮感を漂わせている実態を目にしたことはありません。
・週休2日制
・1日8時間労働
・超過残業は2時間程度
・有給消化義務
日本人にとっては当たり前、法令違反をすれば罰せられるような国のルールも、技能実習生の母国と比較すれば全く過酷とは感じない労働環境。むしろ母国の方が過酷、日本のルールは分かっていても、宿舎に居ても何もすることなく、副業アルバイトも禁止されているため、必ず秘密は守るからもっと働かせて欲しいと申し出るような技能実習生もいます。
母国にいれば大家族の1人としての食事。来日すれば初めての独立生活、家族を救済するために決心した海外出稼ぎの道。手取り10万円弱の半分以上を母国に送金し、日本人と同じ生活は送ることはなくても、日本人から見れば「可哀想」と思うような生活も覚悟しているからこそ、期間限定(3年間)で耐えることができます。
技能実習生が手元に残す最低限の生活費用の平均は約3万円、主には食費として使用します。中には家族との同意した金額以外は、日本で自由に使うことも許可されている場合もあります。
技能実習生の宿舎訪問をした際に気が付くことは、「白米」の在庫を切らすことは無いこと。日本では近年、「糖質制限」ダイエットの対象に、「白米」を喫食しない生活を優先することもありますが、技能実習生は空腹を満たすために「白米」の購入は欠かしません。逆に「白米」さえあれば、母国から持ち込んだ食材でも大丈夫と考えております。
また格安スーパー、タイムセールで購入した肉、魚、野菜、卵なども休日に大量購入し、冷蔵庫の大きさに不満を申し出るほど、大量ストックもしております。更に値下げシールの貼られた菓子パン類、若者らしくチョコレート、ポテトチップス、ビスケットなども散見され、男性であれば煙草も、男女問わずビールやウイスキーの購入も見られます。
勿論、時々は外食もしております。1000円以下の外食チェーン店であれば、皆様も技能実習生らしき外国人材の様子を目にしたことがあると思います。仲間の誕生日祝い、自分御褒美、これは日本人と変わりません。
3年間において毎年、健康診断の数値が悪化する者、入国時よりも確実に「太った」と分かる者、「過酷」ではなく、比較的「大変」ではあるものの、母国では無かった新たな楽しみも見つけ、それなりに日本の生活を満喫しているのが技能実習生、それが事実だと思います