【ベトナム送り出し機関との3社契約ルールの撤廃】

【ベトナム送り出し機関との3社契約ルールの撤廃】

(技能実習制度)

・もうどうでも良いと無関心な皆様

・安堵した優良関係者の皆様

・ニヤニヤが止まらない悪質関係者の皆様

この情報公開を受けて、以上の3者に分かれたと思います。ベトナムでの募集悪化、質の低下を危惧し、既に他国へ切り替えた皆様は、現在受け入れている技能実習生を最後に、今後の採用計画は無く、どうでも良いと感じているでしょう。

技能実習制度の参入歴が浅く、当初はベトナムでの送り出し機関契約に上限があることなど知らず、既に質の低い送り出し機関3社と契約してしまったばかりに、身動きが取れずに困っていた優良な監理団代様は、目を付けていた優良な送り出し機関との契約が可能となりました。

優良な送り出し機関の皆様も、新たな問い合わせが相次ぎ、入り口で優良な監理団体か否かを見極めることができれば、これほどの朗報はありません。

しかし誠に遺憾ではございますが、『悪質な送り出し機関×悪質な監理団体』の勢いは加速します。

技能実習生の将来を考えて本当に技術の習得を、日本語教育に対し投資してあげよう、しっかりと目標金額を稼がせてあげよう、家族のように接してあげよう…このような関係者ばかりであれば良いのですが、残念ながら、技能実習生を労働力の一員、「頭数」にしか考えていない経営者の方も存在します。

技術、日本語、教育、定着などはどうでも良い。言われた仕事を黙って休まず続ければ良い。採用してあげるのだから裏金(キックバック)をよこせ、日本人が喜ぶ接待を手配しろ。ベトナムへ渡航する目的の面接は二の次で、裏金を受けること、遊ぶことが真の目的の皆様は、技能実習生が失踪をしても損害費用までも請求します。

この構図を理解し、逆手に取った「営業」を行う送り出し機関もまた、顧客(悪質な監理団体)獲得の為、裏金の金額は高額化するかもしれません。接待の内容もより過激になるかもしれません。餌食となるのは何も知らずに支払いに応じる若いベトナム人材達。バレないように、絶対バレないように事は進みますので、内部告発以外は明るみに出ないと思います。

技能実習生の入国再開に続き、まもなく観光客の往来も再開され、ベトナムへの海外面接も復活するでしょう。海外面接の場では、1m以内の距離で、15分以上もベトナム人候補者の皆様に近づく場面などありません。

ベトナム語が話せない日本人が積極的に近距離で「会話」を行う場面も想像できません。しかし日本を出国時に「陰性」であった状態も、帰国時に「陽性」反応が出た場合、「YOUは何しにベトナムへ?」夜の接待・面接で濃厚接触があったと疑惑をかけるのも面白いかもしれません。

技能実習