【入国再開が本格的に進んできた】

【入国再開が本格的に進んできた】(技能実習制度)

皆様、苦労をされた「ERFS」(エルフス)申請作業後、VISA発給、航空券の購入、出国前PCR検査の予約、入国後講習施設の確保など、入国は決まりましたでしょうか?

私の周囲では、ベトナムと出国オリエンテーションの予定が見えないフィリピン以外は、3月21日(月)以降、入国が決まったとの報告がありました。しかし本格的に入国するのは3月28日(月)以降です。

多くの監理団体関係者様は入国再開に向け奔走していると思います。

「焦らずに…」「急がずに…」そのような言葉を並べる。入国再開を急ピッチで進めている雰囲気を出せば、「人手不足」=「労働力」=「技能実習制度の趣旨に反する」と、これまで築き上げた「優良」監理団体の行動を否定されてしまうことも懸念し、急務ではないような雰囲気を漂わせています。

しかし今回の入国再開、何度も申し上げておりますが…

・リスクに対して責任を負う覚悟

があるのであれば「急いでも」良いと思います。モタモタしている間に、再び入国停止。送り出し国の感染拡大により「指定国」入りの仲間入り。隔離施設も検査費用も食事(3食)も政府負担。通常より3日少ないものの、集合研修の実施、費用を抑えることができたとお慶びの関係者様、万が一、感染爆発が度を過ぎれば、その国だけ入国停止になるかもしれません。

ただし、「急いでも」構いませんが「慌てないで」下さい。慌てたあまり落とし穴があったことにも気が付かず「実損」が生じてしまう。これもまた高い授業料と思い、今後の糧として頂ければ良いとも思っておりますが。

ただ我々の業界は「2年」も待ったのです。職員や教師を離職させ、「在宅勤務」とは名ばかりの、収入減、家庭でも居場所が無いような生活を強いられてきたのです。

監理団体も監理費収入のために急ぐのは当然、受入企業も人出不足であれば、早く来日して欲しいのは当然、ここまで待った技能実習生は誰もが入国を心待ちしております。ここでチンタラと行動している人はいないと思います。

ただ「ベトナム」関係者は入国希望者が多いだけに、少し時間を要すると考えた方が良いかもしれません。政府が公表した入国者数上限7,000人とは別枠で「留学生」。この入国方法も「ベトナム」に忖度した対応と考えても良いでしょう。

技能実習生と留学生の両方を多く抱える国は「ベトナム」。続いて中国・ネパールあたりでしょうか?

技能実習生と留学生別枠とは言っても、日本への入国者数の上限は、ベトナムに対してだけのものではありません。全世界のビジネス客の来日人数です。VISA発給において「ERFS」申請が終わった方から申し込みがあるとは言え、ここでも「早い者」勝ちにしては、長期待機者達が暴動を起こすかもしれません???

送り出し国側で調整するかもしれませんし、早期入国を実現するには、更に出国手数料が必要と、上手な名目を考えて、技能実習生から追加徴収をしているかもしれません。3月末~4月前半に入国が実現したベトナム人技能実習生の方がいましたら、今回の費用を含め、合計いくらの支払いに応じました?と確認しておきましょう。

早かれ遅かれ、「残業頂戴」の大騒ぎか、失踪、将来的に特定技能移行後は「転職」騒ぎに日々巻き込まれるだけとなります。

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