
【あなたはどこから来ましたか?】
【あなたはどこから来ましたか?】(技能実習・特定技能)
Bạn đã bay từ đất nước nào?
Dari negara mana Anda terbang?
Sa anong bansa ka nanggaling?
မင်းဘယ်နိုင်ငံကလဲ။?
出国ゲートから出てきた外国人材の数が少ない!!
既に出てきた仲間に聞いても、どこに連れ行かれたのか分からない。
暫く待って、辺りをキョロキョロと見回していると、該当者を発見!!
今にも検疫所指定のバスに乗せられようとしている!!
コレ現実に起こった話です。
検疫所の検査結果も「陰性」であったのに何故?
バスへの乗車を促す職員と押し問答をして、検疫所の職員が駆けつける。状況確認をしてみたところ、検疫所での質疑応答の際、仲間の方達は「どこから来ました?」という質問に対し母国名(非指定国)を答えたのに対し、該当の外国人材はトランジット国(指定国)を回答。質疑応答も空いているレーンに呼ばれたことから、この方々が、同じ国から来日した同一グループとは気が付づかれずに、指定国の名前を答えたことから検疫所指定の施設に収容されそうになったことが判明。無事に解放され、予定通り予約していた自主隔離施設へと連れて行くことができました。
誰が悪いわけでも、対応に間違いもありません。強いて言えば、質問の聞き方と、外国人材の日本語能力の問題。
「あなたはどこから来ましたか?」
「やさしいにほんご」のように感じるかもしれません。しかし「出身国」であるのか?「出発国」であるのか?直前に出発したトランジット国を答えても不正解ではありません。
これも日本という国の「おもてなし」の課題、外国語対応の弱さかもしれません。「やさしいにほんご」で質問すれば理解できる、答えることができる。勝手にそのように思うのは日本人のエゴ(ego)かもしれません。もし我々が同じ質問をインドネシア語、ベトナム語、タガログ語、ミャンマー語…で聞かれたら、それを聞き取り、その国の言葉で返答できるでしょうか?自身が「やさしい」と思っても、必ずしも相手が「やさしく感じる」ことはありません。
冒頭4つの外国語。どの国の言語か分からないような制度関係者が「日本語を勉強しろ!!」と言っても説得力が無いように、我々の方も外国人材の方と間違いのないコミュニケーションを図る創意工夫が必要なのです。