
【技能実習生との笑顔の再開】
【技能実習生との笑顔の再開】(技能実習制度)
約2年間、本当に技能実習生の入国は止まっていたのか?
空港に降り立ち、いつものように空港の手荷物カートに大きなスーツケースを乗せた笑顔の技能実習生を見ると、この2年間で起こったことも忘れる思いとなります。
「パスポート、在留カードは持っていますか?」
「トイレに行きたい人はいませんか?」
このような声掛けをしている自分自身も久しぶりなのだと…
思わずいつものように…
「体調の悪い人はいませんか?」
いるわけが無いですよね(汗)もし体調不良者がいれば検疫所で連れて行かれたはずです。
「せんせい の なまえ は なんですか?」「わたしたち は オンライン で 3かげつ べんきょう しました」
覚えたての日本語で一生懸命、コミュニケーションを図ってくれる。今までは当たり前だった光景も、グッとくるものがあります。
SNS上でも、送り出し機関を視察して、自身の監理団体の国籍の人材だけを見て、まるで全てを悟ったかのように、送り出し国、送り出し機関を知っているような情報発信をされている方もいます。
コスト面、教育面、人材の性格面…何を持って良し悪しを判断するのかにもよりますが?入国後講習施設に関わると、本当に送り出し国の状況、個々の送り出し機関、監理団体の質まで全てがお見通しになります。
頂く情報だけでなく、実際に入国・配属される人材と1ヶ月も昼夜・寝食を共にするのですから色々な会話・行動から判断することができます。
今回の入国再開は、入国後講習施設側も、行き届いていない「日本語教育」は重々承知で準備をしております。簡単に言えば基礎からのやり直し、会話で言えば挨拶、自己紹介からです。
重点度で言えば、語学力が劇的に向上することはありませんので、せめて配属後に日本のルール、マナー、企業で失礼が無いよう、生活面の指導は更に重視します。
それでも約2年間放置されていた人材の教育には限界もあります。
しかし中には、やはり教育が全く必要では無いと思わせる人材も存在します。そういった方々を見ると…
・両親の教育、幼少からの成長環境が良い
・送り出し機関が手を抜かず、オンラインでも継続教育をした
・監理団体側が日本側より継続してオンライン教育した
など想像ができます。この制度において監理団体からよくある
「どこの国が良いですか?」
「どこの送り出し機関が良いですか?」
このような質問に信憑性高く返答できるのは入国後講習施設です。
ただし同じように監理団体の評価もジャッジされています。技能実習生が日本で罪を犯せば、県警までもが過去の情報収集で入国後講習施設を訪れ、監理団体の情報等も聞き取り、証拠回収する世界です。やはりビジネスライクではなく、許可団体、「監理」としての立場にあることを忘れずに日々取り組んでいただけたらと思います。