【送り出し機関と入国後講習施設はクソ忙しい】

【送り出し機関と入国後講習施設はクソ忙しい】(技能実習制度)

入国が再開して喜び半分・不安半分の今、制度関係者におかれましては在宅勤務が評価されていた時期も終わりつつある中で、衰えた体力を振り絞って行動をすることで更に忙しさを痛感していると思います。

監理団体の皆様は、受入企業との入国の調整。今はまだ送り出し機関、入国後講習施設との机上の交渉だけで「忙しい」と口走っていると思いますが、本当の忙しさはこれから先にあります。

詰め込んだ入国計画で、配属時の段取り。今回の入国日が「起点」となり、ココを中心とした海外面接計画や技能検定試験の受験、3年後には帰国、特定技能への移行も降りかかります。何よりも今までは「教育」を受けているはずの人材に振り回されていたレベルが、今回は教育不十分な人材の3年間の監理。先が思いやられます。

入国後講習施設もどこも爆発状態だと思います。技能実習機構に確認をすれば、「厚生労働省」の公表のルールを遵守していただければとしか答えませんでしたので、指定国であれば3日間の隔離(実際は入国日から数えて4泊5日)を差し引いた、以前と同じ「集合講習」を行う。約2年間売り上げを失った挽回と感染リスクの狭間の中で、入寮調整に葛藤していると思います。

最も忙しいのは「送り出し機関」

・出国前に感染リスクを冒してまで集合研修を再開するか

・候補者の突然の辞退、日本側からの突然の辞退

・出国順の逆転による候補者からの苦情

・出国時検査「陽性」による入国時期再調整

挙げ出したらキリが無いほどの忙しさも、ひとまず出国させれば一安心。しかしながら教育不十分のツケは配属後から日本側からの苦情として連絡が鳴りやまないでしょう。

更に出国作業で忙しい中、日本国内にいる特定技能へ移行した人材からの帰国希望。脱退一時金申請目当ての一時帰国希望者へは、もうしばらく帰国時期を遅らせることができないか?などの交渉もあります。送り出し機関側の空気など読めずに「転職」希望を申し出る人もいますので、日本側「丸投げ」関係者とお付き合いのある送り出し機関では大変な状況です。

この状況が少し落ち着きを見せるのは6月以降となります。隔離施設(ホテル)の費用等も高騰しておりますので、技能実習生・受入企業、もう少し待つことが可能でしたら、6月以降が賢明です。

技能実習