【この笑顔に会うために】

【この笑顔に会うために】(技能実習・特定技能)

約5時間近い入国手続きを終えて出てくる人、隔離施設からの帰りのバスから降りてくる人…空港で外国人材の人に出会う、現在あまりに多忙な入国対応をしていると感覚が麻痺してしまうのですが、この業界における、この何気ない光景は、振り返れば約2年間も止まっていたのだと改めて思うことがあります。

「日本語を何ヶ月勉強しましたか?」

「3ヶ月です」

「オンラインですか?」

「はい」

「何年待ちましたか?」

今までに無かった質疑応答から始まります。

言葉にすれば「2年」と簡単な一言ですが、この間、我々も外国人材も就業機会が激減し、収入に影響が出ていた人もいる。自宅で過ごすことが優良な人と見られていた時間が嘘のように思える現在の入国状況です。

日本のルールを指導する際に、日本では20歳以上の方にしか認められない権利の説明もしていると思いますが、年齢を聞けば18歳、19歳はほとんどいない状況へと変化しております。これこそが2年間待機した結果です。

本来であれば、目の前にいる人材とは2年前に出会ったのかもしれない、本来であれば、専門級試験・帰国について話していかなければいけない人材と今ようやく出会う。

「ステイホーム」という言葉と共に、暇に家で時間を過ごすよりも、忙しく過ごさせていただける日々には感謝をしなければいけません。

入国停止よりは条件付きでも再開の方が良い。ただわがままを言わせてもらえば、1日も早く、面倒な隔離期間、MySOSの対応などは無くなって欲しい、出国前・入国時に「陰性」であれば、有効なワクチン接種をしたのであれば、即日から通常生活が送れるように舵取りして欲しい、そう思う今日この頃です。

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