【ベトナム送り出し機関に不足する教育】

【ベトナム送り出し機関に不足する教育】(技能実習・特定技能)

全ての人材、送り出し機関に共通する問題ではありません。しかし半数以上に見られる現象面、他国と比較して不足する教育の問題です。

入国前の事前教育として日本語教育・生活マナー教育の一環として

「ゆっくりはなしてください」

「もういちどおねがいします」

などの定型句は各国、どの送り出し機関においても指導をしております。

「●●をしてもよいですか?」

ベトナム国において不足が否めないこの一言、事前に許可を求める習慣。この部分が欠如していると、本人が良かれと思い、自己判断・行動をした結果が、失敗・危険行為を招き、時には悪意があっての行動と見なされてしまう場合があります。

この「許可」を求めた後の行動、勿論、日本側関係者が人権侵害を犯すような判断をしてはいけないことが前提ですが、「ダメ」ですと判断した場合に、諦めるようにすること、もしくは監理団体・送り出し機関に「ホウレンソウ」(特に相談)するような習慣を身に付けさせなければいけません。

私自身も他国へ駐在・留学をした際に、他国の習慣・ルールに対し、戸惑いを感じ、何故?と思うことが度々ありました。その時に、よく指導を受けた言葉が「郷に入っては郷に従え」。日本語ではなくても、各国に似たような表現方法があります。

今は自分自身の国ではない、その国のルール、就職した企業のルール、地域のルールに従うしかないことを自覚する必要があるのです。

嫌ならば、守れないのであれば、国際問題にも発展しかねない、海外へは行かなければ良い。この部分の欠如が、多くの制度関係者に「モンスター人材」と映ってしまうのです。

この部分ができるかできないかで、日本人から「愛される」人材になれるか、なれないのかの分かれ目となります。それでもルールを守れない人材は、日本側関係者が強制ではなくても帰国させる方法の模索と本人達が考える失踪のタイミングの時間的な争いが始まります。悲しい結末とならないように送り出し機関には徹底指導をしていただきたい部分です。

技能実習特定技能