
【技能実習制度のやりがい】
【技能実習制度のやりがい】(技能実習制度)
「安い労働力」「奴隷制度」
ごく一部の悪質な関係者の行為ばかりをマスコミ関係者が取り上げるため、多くの関係者は迷惑をしていると思いますが、実際には技能実習生を受け入れれば、技能実習機構、法務省、厚生労働省などの監視下に置かれ、厳しい目で見られていきますので、日本人のみで経営されている企業よりも健全な部分があることも知って頂きたい事実です。
入国後講習施設では、企業配属前に旅立ちの挨拶を受ける機会があります。学んだ日本語の成果を発揮し、本人達なりに考えた挨拶は感動と涙でしかありません。
その際に、プレゼントを持参してくる方もいます。本人達の気持ちだから…そう解釈することもできますが、これから配属される貴重なお金、入国後講習施設の職員が当たり前になってもいけません。他の技能実習生にもお世話になった方々には、物を贈らなければいけないというプレッシャーになってもいけませんので、「物」に関しては基本的にはお断りすることにしております。
監理団体関係者は法令通りに業務を行っていると、2年11ヶ月、35回の訪問指導、厳密に2年目以降は監査時のみ面談を実施すると、19回の面談機会となるのでしょうか?
しかしその姿の多くは、就業中、終業後で、飲食を共にする機会も多くはなく、起床・就寝・掃除などの日常生活の一場面を見る機会はほとんど無いと思います。
相談体制の構築…通訳者がいても、言葉が理解できるだけの赤の他人にどれほどの信頼を寄せるか。このあたりが技能実習生の監理が上手く機能しない部分でもあります。表面上の言葉で「先生」と呼ばれても意味はなく、恩師でも無ければ家族でも友人でもない。ホームシックや途中帰国、失踪寸前の悩みまで、いち早く日々の変化に気が付き、先手必勝できる関係者は本当に優秀です。
入国時の送迎、病院への引率、買い物への引率…共に掃除をして、笑顔で食事する姿を見守る、わずか1ヶ月間の入国後講習ですが、最初に見たものを親と思うような関係にもなります。しかしここでの生活に居心地の良さを感じてもいけません。心を鬼にしてでも配属後には過去を振り返らない、旅立てば二度と来校しないことも指導します。
それでもお互い人間です。何かを伝えよう、忘れないでほしい、添付画像のような手紙を添えて挨拶をされれば、グッと込み上げるものがあります。本当に充実した日本での生活を送って欲しい。優良な人材の旅立ちはいつも涙です。