【ベトナム指定国入り後の入国後講習施設が大変なことに】

【ベトナム指定国入り後の入国後講習施設が大変なことに】

(技能実習制度)

監理団体関係者は既に水際対策が終わったかのように、お金を支払い、委託すれば終了と思っている方もいますので、改めて入国後講習施設の実情の忙しさをお伝えします。

(待機期間8泊9日を選択)

監理団体・受入企業ともに支払いが良い方は、入国日から数えて8泊9日、個室ホテルを使用して対応しているでしょう。この期間の滞在費用は実費支払い。3食込みともなれば1泊1万円近い対応もあります。この間の食事を、技能実習生にホテル近隣で講習手当の中から購入するよう指示をして、コストカットしている方もいます。

マイナス要素と言えば、「集合」の対面形式で講習する時間が短いこと。オンラインで実施しても対面でなければ学べないことは多くありますので、配属後にどのような影響が出るのでしょうか。

この待機宿泊施設(ホテル)へのチェックインを監理団体が実施しないのであれば、入国後講習施設は、入国日に空港→ホテルの送迎を実施し、9日目にホテル→講習施設の2度送迎となっております。この送迎回数の倍増はかなりの労力です。

丸投げをする監理団体、それに応じる入国後講習施設では、ホテルの予約作業から施設側が行っているかもしれません。3食提供の無いホテルが多く存在しますので、差し入れという形でお届けしている方々も多いと思います。

(待機期間4泊5日を選択)

入国3日目に自主検査を実施することで、待機期間を短縮する方法です。金額的にはこちらの方が安くなりますが、手間が多くかかります。

空港→ホテル→講習施設の送迎に加え、PCR検査実施のためにホテル訪問、郵送か引率検査を実施しております。こちらの方が集合して研修を行う時間もより多くとることが可能です。

このような作業以外にも、MySOSの対応や、入国前・入国後に「陽性」と診断された方への臨時対応なども行っております。

2年間の騒ぎをすっかりと忘れている方もいるとは思いますが、今は2年分の待機人材が押し寄せている状況です。過去のようにスムーズな対応ができないことを責めることなく、自己満足な成果を求めるのであれば委託ではなく、自身で行うことをお勧めします。

費用面も実費以外に、労務費が発生しておりますので、多少お値段が高くなっても講習施設にみっともない交渉するよりも、希望金額で実施していただける講習施設をお探し下さい。巡り巡って結局はいつもご利用の講習施設が一番良いことに気が付くはずです。

監理団体の責任において、監理団体が実施すべき入国後講習に対し、文句を言っている立場ではありません。全ては継続する水際対策が対応を苦しめている状況を理解し、今は入国→配属を優先して協力姿勢を見せるべきです。

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