【性善説は通用しない】

【性善説は通用しない】(技能実習・特定技能)

指導すれば理解・改善できるはず。そう信じて止まない日本側関係者がおります。勿論、外国人材と冷静に向き合って指導を行い、再発防止が実現できれば問題ありません。ただし、本当に優良な制度関係者は、「事後処理型」ではなく、「未然防止型」を目指しますので、口頭での指導・改善だけに期待することなく、仕組みや仕掛けを施し、問題そのものが発生しないようにしております。

現に、既に日々手こずるような外国人材を抱えている日本側関係者は、追いかけっこ状態に陥っていると思います。優しい態度と言葉で指導すれば、注意を受けている実感も無く、更に図に乗って悪事を働くだけ。罵声を浴びせても、治るのはその時だけ。ペナルティーも許されない、体罰は絶対に厳禁、制度上で解雇もできない。このような悪循環に陥ると、ただただ3年間の満了期間を我慢して待つだけの状態となります。

例を挙げれば、ゴミ出し、喫煙、騒音、掃除…日本人のように、性善説では改善ができない現状にお困りの方々が大変多いかと思います。まだ社内問題であれば我慢で済みますが、近隣住民を巻き込んだ問題に発展すると、存続そのものに影響が出ます。

何度も指導しても、指定ゴミ袋を使用しない、曜日を守らない、分別を守らない「ゴミ問題」を例にとっても、永遠とギクシャクすることを避けるのであれば、外国人材に対し、宿舎で発生するゴミ全てを会社に持参させ、会社で捨てさせると問題は解決します。これが性善説ではない、仕組みや仕掛けです。

家庭ごみを会社に…嫌な対応かもしれませんが、どの部分で我慢をするかの問題になります。会社で処理をさせることにより、宿舎問題・近隣問題は解決可能です。またゴミの内容を確認すれば、日頃の暮らしぶり(飲酒・喫煙・お金の使い方)が想像でき、健康診断、労働意欲などへの因果関係も想定できます。

こういった「未然防止型」の対応方法は、技能実習機構や名ばかり関係者に聞いても効果的な方法には導かれません。百戦錬磨で外国人材と現在進行形で向き合っている方をパートナーにお抱えすることをお勧めします。

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