
【『分かりました』と言わせないためには】
【『分かりました』と言わせないためには】(技能実習制度)
・「分かりました」
・「大丈夫です」
・「OKです」
この業界において外国人材が話す言葉で最も信用してはいけない代表格です。経験が浅い関係者は、この一言を聞いて、「日本語が上手だ」「呑み込みが早い」など勘違いをされる方もいます。
本当の「分かりました」とは、『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ』この言葉を体現する指導を行い、かつ成果を『ほめた』後に、日本人指導者が目を離しても、目標の質、生産性などをクリアしてこそ、「分かりました」の言葉を実行に移せたとは言えません。
入国間もない、語学力が低く、まだ緊張感が解けないころ、「講習」を終了した直後の技能実習生は、本場の「日本語」の速さや難しさに圧倒され、全ての返事が「分かりました」か「はい」になる傾向があります。
特に日本人側から「分かった?」と聞けば、反射的にこの答えとなってしまいますので、簡単には使うべきでは無い一言です。
では、どのように教育、解決していけば良いか。
優秀な送り出し機関、入国後講習施設では、恥ずかしがることなく『分かりません』の一言が言える指導を行っております。
分からなくて当然、分からなければ分からないと答える、だって技能実習生だもん。
分からないのに、分かったと答えて、失敗をしてしまい、叱責されるより、お互いにとって良いはずです。
この『分かりません』の一言を話した瞬間、日本人側が怒る、困る、呆れた表情をすることなく、「笑顔」でもう一度、ゆっくり、丁寧に教えることができるか否か、ここに未然防止、再発防止、勇気を振り絞って日本語で話す力を伸ばす秘訣があります。
技能実習送り出し国の片田舎に住む若者が、いきなり高い生産性で作業する日本人の職場に最初から馴染めるはずもありません。分からなくて当然、ここで先輩技能実習生や通訳に依存すれば、理解はできても日本語能力を伸ばせない壁に将来ぶつかります。この投稿を読み、参考になった方は、即実践してみては如何でしょう。