
【早朝到着のベトナム人は、どこで過ごす?】
【早朝到着のベトナム人は、どこで過ごす?】
(技能実習・特定技能)
2022年6月1日より、水際対策が更に緩和され、通常の入国に戻りつつあります。しかし技能実習生最多送り出し国であるベトナムは「黄色」、入国後の隔離生活やPCR検査も求められたままです。
ベトナム→日本の入国方法の多くは、日本側も比較的安い航空券を求めるため、ベトナムを深夜出発、日本に早朝到着のパターンが多いと思います。
監理団体はそれが「当たり前」だと思っているでしょうが、同じく家庭のある送り出し機関職員も入国後講習施設の職員も、毎日のように人が寝ている時間に協力をしていることに感謝をしなければいけません。
水際対策の対応で、空港到着後、ゲートを出て技能実習生にお会いできるタイミングは約5時間後という注意喚起も出ておりました。
しかし検疫所の生産性も向上し、その時間は約3時間前後となり、この6月1日を迎え、最も早くお会いできた方々は、到着から約1時間後。PCR検査などを実施しても、新型コロナウイルス問題が無かった頃の状況に戻ってきました。
入国してきた技能実習生の話によると、検査を行っている人はベトナム人以外いなかったので、スムーズだったと。
早朝到着する「黄色」国はベトナムぐらい。更に早朝到着は、予定時間より早く着陸する傾向にありますので尚更です。
日本側関係者も今までの感覚が抜けず、到着後2時間~3時間後に行くつもりだったのか、
空港の到着ロビーのベンチには多くのグッタリとした技能実習生が座っておりました。
さてこの後が更に問題です。多くのベトナム人材はホテル待機を実施しております。しかしホテルの多くはチャックイン時間が午後。空港でお会いした日本側関係者とベトナム人材はどこへ行けば良いのか?
たまたまチェックイン時間まで過ごす場所が確保されていれば良いのですが、水際対策の規制対象者でもあり、自由行動は控えなければならない。
初めての国外、初めての海外出稼ぎ労働、初めての家族との別れ、緊張と不安で、前夜より一睡もできなかったベトナム人材は、日本到着後にも休める環境すら与えられておりません。
日本政府も、このようになることぐらい分かって検討しているのでしょうが、これは人権問題なのでしょうか?(笑)
何も分からない監理団体は、このような状況も想像できず、「今日から講習を行ってくれるのですか?」と平気で連絡をしてくる方もいます。
あなたがベトナム人材の立場ならどう思います?
丸投げ制度関係者に、意識もうろうとした中でも、精一杯の笑顔で対応するベトナム人材の姿を見れば、決して今日から勉強しろとまでは言えないはずです。