【やさしい にほんご パートⅡ】

【やさしい にほんご パートⅡ】(技能実習・特定技能)

「やさしいにほんご」という言葉が業界内でも少しずつ浸透しておりますが、私は自身の留学経験から、語学学習をしても、自己満足に至るほどの成果を出せるには、長い年月を費やすという結論に至り、技能実習生の指導に対しては、母国語も交えながら、簡単な日本語でも歩み寄り、お互いの理解を深めることを15年以上前から実践してまいりました。

この具体的な方法として以前紹介させていただいたのが、技能実習生が配属されるまでに学習した教材を、日本側関係者も目を通すということです。

入国、配属までの間、しっかりと勉強してきた否かは、教わった内容を理解し、使いこなせているかということだけになります。わずか半年前後で「ペラペラ」にコミュニケーションできるレベルを求めるのは不可能です。

よって、しっかりと勉強してきた人材でも、使いこなせるのは教材内に出てくる単語、文法だけ。この内容ができていないのであれば、更に学習意欲を持つよう指導しても良いと思います。

そして入国、配属の初期段階では日本側関係者が難しい言葉、通常会話ではなく、教材内に出てくる単語、文章でコミュニケーションを取るように試みる。その結果、外国人材も自信を深め、外国語でコミュニケーションできる喜びを実感し、次のステップへの意欲が湧いてきます。

「トイレ」を「便所(べんじょ)」と話しても、 ???という表情を浮かべるのは、日本語ができないのではなく、まだ別の表現方法を習得していないだけのことです。

今回、日本側関係者が実践すべき「やさしいにほんご」のもう1つの訓練方法をご紹介しておきます。

お手元のスマートフォンに「翻訳」アプリをダウンロードしましょう。そこで、外国人材の母国語との変換を選択し(仮にベトナム語としてみます)、伝えたい内容を日本語音声で吹き込んでみましょう。そこにベトナム語が表示されます。

このベトナム語をコピー。その後、日本語↔ベトナム語を反転させ、ベトナム語の方に、コピーした内容をペーストする(貼り付ける)。そこに表示された日本語は、先ほど自身が話した日本語と同じ内容、同じニュアンスとなっているでしょうか?

もし遠く及ばない内容、全く理解できない内容の場合、皆様が音声入力した内容の日本語が難しい表現となっている可能性があります。

この訓練は時間があれば1人でも可能です。どのような言葉で簡単に話せば相手に伝わるのか?この技術を習得すれば、簡単なコミュニケーションで通訳は不能、スマートフォンに依存せずとも、複数ヶ国の方と「やさしいにほんご」のみでコミュニケーション可能となります。

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