
【講習中のスマートフォン使用】
【講習中のスマートフォン使用】(技能実習制度)
入国前・入国後の講習において、講習時間中のスマートフォンの使用は頭を悩ます問題です。
入国前の母国における講習では、授業中は没収という送出し機関もあります。なぜ?この方法が可能なのか。それは日本語教師が母国人材で、母国語で授業を主導する場面が多い。そのため、辞書機能を使用する場面が少なくなるからです。
よって授業中に、勉強以外の目的で使用した場合、罰金を徴収する場合もありますが、日本において「罰金」はさすがに行き過ぎた行為として批判を受けるでしょう。
入国後の講習においては、日本人教師による講習となり、1つの国の人材だけではなく、複数ヵ国の技能実習生が集うことになりますので、必然と授業は「日本語」のみとなります。
更に各国の、別々の送出し機関で学んだ人材が集まりますのでレベル差も発生します。母国語ではフォローできない環境ですので、分からない意味は辞書で調べることを推奨します。
スマートフォンが登場する以前の時代は電子辞書、電子辞書が登場する以前の時代は、紙ベースの辞書を持参して入国する光景が当たり前でした。
しかし現在では紙ベースの辞書を持参する者も少なく、電子辞書ですら過去の物となり、今では便利なスマートフォンが、辞書機能どころか、翻訳機能まで備えるようになりました。
分からない言葉があれば、スマートフォンで調べる。この行為だけを実践するのであれば何も問題が無いのですが、中には手元の操作で教師の目を盗み、Facebook、ゲームをする者が一定数おります。
授業についていけない、長時間勉強する集中力が身に付いていない「スマートフォン依存症」その結果、それぞれの講習施設では対応方法に頭を悩ませていると思います。
没収、宿題のペナルティが日常的。これ以外の方法で対応されている方がいましたら、ぜひ実践されている方法をご紹介くださいませ _(._.)_