お出掛けするその前に

【お出掛けするその前に】(技能実習制度)

海外渡航も容易となり、新たな送り出し機関の開拓、海外面接に出掛ける機会も増えると思います。オンラインでも確認できるような内容では無く、実際に「目」で見ることで最終判断を行うことは重要です。

しかし数百もある送り出し機関の中から1つ、2つ選定する作業、最後の「決め手」は何を持って判断すれば良いのでしょうか?

・費用

・サービス

・質

費用とサービスの確認であればオンラインでも可能。やはり「質」の確認を自身の目で行うからこそ高額費用の渡航を決行するのだと思います。ただ送り出し機関もわざわざ日本のからの来客に、汚い部分を見せるはずも無い。前日、当日と大掃除、視察させていただける教室の人材は、その日に備えて用意された「サクラ」の可能性もあります。

その中で、仕事の能力面、日本語教育面、候補者の人選(性格)、どういった線引きで他の送り出し機関と差別化を図っているのか?実際に数多くの監理団体との契約の中で、落選に次ぐ落選を重ねた人材を寄せ集めた面接の実施ではなく、自身の監理団体の為にどの程度優先順位高くお付き合いいただけるのか?一方的な要求だけではなく、送り出し機関が求める待遇に応えることができる実習実施者(受入企業)でなければ、結果的に視察の際に目にしたような人材が来日してくるようなことはありません。

海外面接も同様です。仕事・日本語能力・性格を見極めるために、送り出し機関が準備する資料に依存することなく、独自の質問事項、能力確認作業など、どの程度用意をして渡航されていますでしょうか?

いざ面接日までに準備が無く、日本語での自己紹介、年齢、趣味程度の確認。第六感で採用することも悪くはありませんが、送り出し機関との関係性も考えて、合格者ではなく、落選者を選抜しなかった理由ぐらいは明確に答えることが大人の対応です。そもそも送り出し機関側が擁立した通訳者が本当のことを通訳しているかも疑わしい場合もあります。落選を重ねる人材、もしかすると、どこかの有力者の御子息かもしれません。このような駆け引きは当然存在すると思い挑むのが常識的な世界なのです。

もったいぶらずに、送り出し機関視察のポイント、海外面接の効果的な質問方法を教えて欲しい…そのような意見が聞かれそうですが、A4用紙1枚程度では全て伝授できないテクニックですので、ここは個別案件で(笑)

技能実習