
円安の影響
【円安の影響】(技能実習・特定技能)
1㌦が136円前後。130円台に突入し、落ち着きを見せることもなく、「円安」傾向が続いております。
制度関係者の中には、あまり為替相場など気にならず、「円安」「円高」になると、国民生活にどのような影響が出るのか?パッと思いつかない人もいるかもしれません。
しかし「出稼ぎ」目的の方にとっては大変大きな問題です。日本で稼いだ「円」を海外送金した際に、以前よりも少ない金額になってしまうことは、その国へ出稼ぎに行く魅力を失わせます。
・1㌦=105円が、135円になる
30円の「円安」となった場合、仮に5万円を海外送金していた人が、受け取る家族に同じ金額を受け取っていただく場合、
105円/㌦:135円/㌦=50,000円:X
X=約64,285円を送金しなければいけないことになります。
たかが…という金額ではないと思いますが、日本でも約2日分給与に相当する「損失」。日本では2日分としても、母国の貨幣価値で言えば、月給の3分の1程度に相当すると考えれば、相当な金額の損失に感じるはずです。
家庭がかなり困窮している状態でもなく、日本円で貯金していて「円高」となった際に送金する余裕があれば良いのですが、「円安」だからといって、給料、残業を増やしたり、控除を無くしたりすることも難しい対応です。
給料を上げなければ外国人材ですら集まらない。そのような理屈は経営者であれば誰でも分かります。ただその分を売り上げに計上して顧客を失わないのか、他の従業員も比例して昇給させた場合の経営状況は…経営者にとって何も原因が無い「円安」が労働力確保の問題を苦しめます。
※添付画像は少し前に撮影したものです