
冷蔵庫×宿舎人数+炊飯器×宿舎人数
【冷蔵庫×宿舎人数+炊飯器×宿舎人数】(技能実習制度)
技能実習生同士の関係性が悪い…そのような原因が些細な問題の場合もあります。
仕事の能力、日本語能力、なかなか改善が図れない問題の1つに生活上の問題、特に宿舎を共有する技能実習生同士のコミュニケーション問題は、日本側だけでは解決が難しい状況に陥ることもあります。
実際に何を行えばこの問題を未然防止できるのか?
海外面接の際に「相性確認」の実施。部屋割りの決め方。共有部分の取り決めなど、これを実践すれば大丈夫という方法を1つに絞ることはできません。
上手に対応をされている方は、蓄積された経験をもとに、数多くの実施項目を実現することで、平穏な日常を過ごしているというのが実情だと思います。
日本側関係者は、海外面接で同時採用、同時入国をしてきた技能実習生を1つに見る傾向となりますが、技能実習生側から見れば、参加した面接で偶然出会った人達との縁の始まり。そこから半年前後の教育を受けて、入国後3年間も1つ屋根の下で生活をしていく中でも意気投合していくことの方が奇跡的な状態なのかもしれません。
「宿舎での共有部分のルールは自分達で決めて下さい」
話し合いが持てる関係性であれば良いのですが、実はよそよそしい関係の場合、監理団体、実習実施者(受入企業)に決めてもらった方が「楽」な場合もあります。
その1つに「食事」の問題があります。勿論、給与も休日も食欲も好みも別々ですので、別々に調理、食事をすることの方が多いのですが、意外と多いのが、準備される「冷蔵庫」「炊飯器」が宿舎に1つしか無い問題。このことが原因で、相手が冷蔵庫スペースを占有する、米を食べる量が平等ではないなどの問題を引き起こしている場合があります。
技能実習生の関係性が悪化、生活上の問題へと発展していく場合、発端がこのような些細なこともあります。「費用が…」これを言い出したら元も子もないのですが、避けられる問題を避けるのであれば、このような対応1つ1つから改善していくしかないのです。
それでも相手が勝手に自分の卵を使った、油を使った…バレなければ何でも良いと思う人材も多いですので、絶対に解決されるということでもありません。