帰国時のお土産

【帰国時のお土産】(技能実習生・特定技能)

10年近く前、帰国時定番のお土産と言えば「デジタルカメラ」という時代がありました。帰国する技能実習生が多い場合、店舗に予め人気のあるデジタルカメラを注文ということもありました。

パソコンを購入したいという技能実習生には、万が一の故障時に、日本語表記で対応できるのか?と指導をする、「MADE IN JAPAN」であれば何でも良い、中国人技能実習生が購入した商品が「MADE IN CHINA」で落胆する姿なども見掛けたことがありました。

では最近の技能実習生に人気のお土産とは何なのでしょうか?

日本にあるものは母国でも購入可能。現在は店頭購入ではなく、インターネット販売の時代。パソコンやスマートフォンは入国時に既に持参している。帰国時の購入を楽しみにしている「モノ」など無いように思います。

日本ならではの食べ物、菓子類、それは消耗品であって、一生日本へ行った記念として残るような物でもなく、日常使用するような物でもありません。

これは世界全体が裕福になったからなのか、日本そのものに途上国を驚かすような発展が見られないのか、それこそ記念品よりも現金持参、日本が先進国であることを示すような時代ではなくなったような気がします。

賃金の魅力も無ければ、実際に行う単純作業の繰り返しには耐え難い。本当に優良な人材は、日本でしか使用できない日本語などを学ばず、より稼げる国へと出稼ぎに行くのでしょう。

色々な観光地を自分の目で確かめたい。そう思っても、給与に対して移動手段としての自動車免許の取得、運転も許可されない傾向にあり、電車移動では高額となる。現実的には就業先と宿舎と買い物先を往復する生活。

女性外国人材は日本の化粧品あたりは定番人気なのかもしれませんが、改めて日本へ出稼ぎに行く魅力とは?と考え直すと、旨を張って自慢できる部分も、一昔前よりも激減したと思います。

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