
車で行けるのか、電車で行くのか
【車で行けるのか、電車で行くのか】(技能実習制度)
監理団体が新たな実習実施先を参入させる場合、実習実施先、技能実習生の宿舎へ行く方法を考えます。その際、訪問指導へ行く「往復時間」、「交通費」を瞬時に計算して、これも参入させるか、させないかの大きな判断材料の1つになります。
極端に遠い地域の実習実施先の場合、監理団体の「支部」でも立ち上げれば良いのでしょうが、まとまった数の実習実施者もなく、わずか1社、数人の技能実習生の場合、支社を設立するほどの結論にもなりません。
全く手が掛からない実習実施者と想像しても、制度上1年目は毎月訪問、2年目以降は定期監査、技能検定試験もあれば、万が一の場合は臨時監査、また今まで経験の無い技能実習機構、出入国在留管理庁の地方事務所ともお付き合いを始めなければいけません。
表題の結論は「車」です。
実習実施先が駅前でもバス停の近くでもなく、訪問すれば、実習実施先と宿舎への往来、技能実習生の引率などの業務も発生。わざわざ多忙な実習実施者の技能実習責任者、指導員の作業を止めてまで、「車」を出して下さいとお願い可能な関係性を構築するのも難しい問題です(その場合、レンタカーが基本ですね)
監理団体で職員を採用する際、「車の運転」が可能か否かを条件に入れている方が多いと思います。
この条件は逆も然り。現在、技能実習生の受け入れを検討している企業関係者様も、知り合いの監理団体、大手の監理団体だからと言って、車で来ることができないような地域の監理団体を選定すると、後々不都合な問題も発生してきますので、監理団体と実習実施先の「距離」というのは、制度入口時点における重要な条件・判断材料となります。