Ⅴ国を簡単には変えられない理由

【Ⅴ国を簡単には変えられない理由】(技能実習制度)

・質が下がってきている

・送り出し国を替えた方が良い

第三者から言われなくても、目の前にいる入国してきた人材を目の当たりにすれば分かっております。

数年前に比べれば、かなり下がった語学力。ルールは守れない、口を開けば「残業」か「給料が安い」。

しかし簡単に送り出し国を替えられない理由の1つに、優秀な先輩人材に配慮している場合があります。

高度人材、特定技能…古き良き時代に入国された日本人以上に日本人的なⅤ国先輩人材。この優秀な方々のおかげで、今まで支えられてきた。そしてこれからも、この方々の存在無くして、この先の経営も考えられない。

仮に他国へ切り替えた場合、先輩人材は通訳機会もなくなり、他国人材へ指導や管理を行えるかどうか?職場や私生活で共存できるのか?何より受入企業として、Ⅴ国を見切ったような雰囲気が伝わってしまった場合、転職してしまわないであろうか?

優秀な先輩人材が、引き続き高い生産性を発揮するために、作業補助から学び、戦力化してもらう後輩技能実習生の存在も必要。多少のモンスター人材を配属させてしまったとしても、優秀な先輩人材が何とかカバーしてくれる。

あれこれ考えると、もう一度だけⅤ国にチャンスを…このような諸事情があって簡単には替えられない受入企業もあるのです。

Ⅴ国はこれから右肩下がりとなりますが、「0」になることはありません。

「2位じゃダメなのでしょうか?」

技能実習生の送り出し国など1位である必要は全くありません。2位でも3位でも、相思相愛の人材と受入企業が共存共栄すれば良いことなのです。

技能実習