技能実習生の富士登山

【技能実習生の富士登山】(技能実習制度)

相変わらず、技能実習生が宿舎に異性の知り合いを連れ込むことは禁止、友人が来ての宿泊・自身の外泊も許されない。遠出も禁止、自動車運転も禁止…日本人同等の権利を有しますので、全てが許される行為なのですが、受入企業の心配が行き過ぎる部分もあり、世間からは「人権侵害」と言われても仕方が無い独自ルールのある受入企業が多く、日本側で禁止できないと理解している監理団体では、送り出し機関で誓約させる、気持ちの面では理解できます。

加えて夏のシーズンになると期間限定で心配となるのが「富士登山」の問題。頂上まで登り、ご来光を拝むには宿泊も必須。落石、滑落は大丈夫か?万が一、事故死するようなことがあったらと…日本に来たからには技能実習生の多くが希望する、東京見学、ディズニーランドと肩を並べる「富士登山」、あの手この手を使って断念に導こうとする関係者も多いのではないかと思います。

実際に危険か否かで言えば、宿舎で寝ているよりは危険度は増すのかもしれません。しかし危険の確立が高いのであれば、毎年多くの日本人も富士登山をしません。中には何百年に1度の「噴火」を心配する人もいますが、富士山が噴火するようなことがあれば、技能実習生1人の登山問題どころではなくなります。

登山愛好家の方に聞くと、軽登山とは言えませんが、愛好家の方々が目指す難易度が高い山々よりも初心者向き、標高は高くても、山小屋もあり、救援体制も整っており、ガイドも同行していれば、体調・天候を考慮して無理な登山は勧めない、登山道も安全に整備されているため、富士登山=「死」と大袈裟に考えるほどではないと言います。

高山病で大変な思いをした…そのような経験談を聞くこともありますが、私も軽登山家の1人として、夏山に行けば、虫・熱中症、動物との遭遇と、何かしらのリスクは付き物です。

技能実習生の行動に対しては日本人以上に過保護になる傾向が高いため、この時期の行動には緊張感が走ると思いますが、皆様の関係先ではどのような対応をされているのでしょうか?

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