求められる清潔感

【求められる清潔感】(技能実習制度)

技能実習生送り出し国でも見られる「K-POP」人気。カッコイイもの、美しいものには国境を越えて憧れを抱くものです。15年、20年前には、日本も木村拓哉、浜崎あゆみ、安室奈美恵など、送り出し国の若者も具体的な著名人の名前を挙げて、日本のドラマ、歌手などに憧れを示しておりましたが、今では「二次元」アニメの世界を挙げる程度。少々残念な傾向です。

最近では「少子高齢化問題」「外国人労働者問題」に興味・意識の高い日本人の若者が、卒業直後に監理団体へ就職する機会も少しずつ見られることがあります。

しかし実態は、社会経験の浅い若者にとって、様々な法的根拠で中小企業の経営者、技能実習生への理解を求めるのはハードルの高い仕事内容ですし、上限のある「監理費」収入の中での非営利組織としては、待遇の魅力も低く、将来に不安を感じる業界。深夜・休日と「相談体制の構築」という名の下、一度飛び込めば気の休まる時間が無い生活がスタートします。

それでも理解のある監理団体で、本人の成長機会、福利厚生も含め、実際に現場で対峙する若い職員を海外面接に行かせ、実習実施者も経営者ではなく、実際に現場で技能実習生と一番長い時間を過ごす、実際の管理者を海外面接へ行かせると最も良いのですが、この世界の実態としては、ずらりと並んだ技能実習生の候補者人材の前に、社長・理事長がニヤニヤとしながら選抜試験を行い、条件・実際の就労内容に関する重要な事前説明事項は送り出し機関に丸投げというガッカリな光景も見られます。

これからを担う若い外国人材の採用に、実際に現場でサポートする若くて清潔感のある職員、女性職員が多く渡航すれば、奴隷制度と揶揄される現状も少しは改善されると思うのですが、せめて海外へ行かれる方、海外で就労される方は、技能実習生に求める清潔感、爽やかさの見た目は、候補者人材の増加に繋がります。

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