
見つからない外国人宿舎
【見つからない外国人宿舎】(技能実習・特定技能)
地方に行けば空き家が多いはずなのに…
外国人材が就労する際、住居の支援を行っていると思いますが、受入企業が真っ先に考える環境は「通勤距離」です。
電車通勤で交通費を支払いたくない、自家用車両が無いので雨天も自転車・徒歩で通える圏内が良い、これが絶対条件となります。
そこから間取り、室内状態になると思いますが、最近ではモンスター人材(問題児)のおかげで、宿舎オーナーの印象を悪くし、外国人お断りの物件も増加しています。
深夜に及ぶ大騒音パーティー、喫煙、退去時の修復不可能な室内状況。実際に迷惑を被ったオーナーでなくても、外国人と聞いただけで、見聞きした情報だけでお断りするケースもあると思います。
自社物件があれば良いのですが、賃貸物件しかない状況の関係者にとっては大問題です。決して自社配属前の外国人材が、汚く使用すると確定したわけでもないのに、印象悪化で拒否される。
自業自得と言えばそれまでですが、制度関係者のように外国人労働力が欠かせない、その存在が重要だと認識している日本国民もごく一部です。
日々手にする食品、衣類、住居などが外国人労働者によって作られていることを実感している人など多くありません。言葉を聞いただけで、顔を見ただけで、インドネシア人材、ミャンマー人材、カンボジア人材程度の見分けもつかない制度関係者も多いと思います。
技能実習制度では義務にもなっている宿舎環境の確認。プライバシーに配慮した中で、定期的な確認、清掃の助言、時には一緒になって清掃することも、制度全般の印象が悪化しないよう実施していくことが重要。
外国人材に貸し出す際には、母国語でのゴミ出し、清掃方法などの室内掲示、貸出時の写真を撮影しておき、現状との違いを視覚的に比較して清掃をさせ、原状復帰で返還するよう指導していくことは大変重要です。