海外オンライン面接の良し悪し

【海外オンライン面接の良し悪し】(技能実習制度)

・面接渡航費が発生しない

・新型コロナウイルス感染リスクが無い

・採用のお断りに対する実質的な金額被害が無い(日本側:渡航費)

・日本側を「接待」する必要が無い(送り出し機関側)

想像すれば良いことも浮かびますが…

・送り出し機関の教育施設などを見ることができない

・オンライン先で「誘導回答」を行われてしまう

・小さな癖、仕草までが見抜けない

・誠意が伝わりにくい

・家庭訪問が実施できない

不足する部分も多々あります。

新型コロナウイルス問題以前よりお付き合いのある送り出し機関で、何度も渡航した経験があり、百戦錬磨の業界関係者はこれらのリスクは軽減しますが、参入歴が浅い方、実際に現地へ行ったことも無いような方にとっては、オンライン面接時点では気が付かなくても、入国後にオンライン面接が原因であったと思い起こすトラブルは多発することでしょう。

それも経験と言えば経験。監理団体は失敗を糧とし、受入企業は被害を受け、技能実習生が犠牲となる。もとを辿れば、技能実習機構が書類審査のみで、不許可でなければ許可しかないと、次々と監理団体を認定していきますので、制度の見直しで監理団体、登録支援機関の許可方法は大いに議論された方が良いと思っています。

特に新規参入の方々が、送り出し国の「空気感」が味わえないのは絶望的です。その中で、「性格面」「仕事面」「語学面」を見抜く面接テクニックを持ち合わせていなければ、入国後は手に負えなくなります。

「語学面」は新規参入に限らず、自身に語学能力が無い方は「伸びしろ」を見抜けず、現状の自己紹介程度で日本語が上手、下手という先入観に陥ってしまいますので、入国後に勉強しろという叱咤激励だけでは改善できなくなります。

野球、ゴルフ、サッカー…経験も無い人が、その人材の潜在能力など見抜けないのと語学力も同じ、現地で見抜けないものは、オンラインでは決して見抜くことはできません。

やはりリスクはあっても、現地面接を開催することで、技能実習生候補者人材、送り出し機関に直接誠意を見せていくことは大変重要です。

技能実習