あなたならどうする?

【あなたならどうする?】(技能実習・特定技能)

問:「初めて行く海外で仕事をするとしたら・・・?」

A 何も保証は無いが、少し待遇の高い「正社員」

B 至れり尽くせりの、少し待遇の低い「アルバイト」

あなたはどちらを選択しますか?

海外旅行以外で海外生活を送ったことがある人は、1つや2つでは済まされないほどの数々の困難・トラブルに見舞われた経験をお持ちだと思います。

言葉が話せないことがどれほど不自由で不安を感じることか。日本で出版されているテキストを勉強したぐらいでは全く通じない現地の言葉。ストレス、ホームシック、すぐに帰国したいという感情が芽生えると思います。

このAかBの問い、少し待遇が低くても、生活不安が無いのであれば「B」を選択する人の方が多くなると思います。仮に家族がいる場合、家族も「B」を推薦すると思います。まずは「命」あっての海外、事故、怪我、病気があっては何にもなりません。

この状況を外国人材の制度で極端に言えば

A 特定技能

B 技能実習制度

このような状況だと思います。技能実習制度は自身の待遇は地域別最低賃金ギリギリであっても、「研修」の要素が含まれる、周囲も「非営利」関係者であるため保護してくれる、能力よりも決められた期間(3年・5年)を全うさえすれば、途中で放り出される心配もない。

技能実習制度は「安心・安全」が約束された日本独自の外国人材受け入れ制度なのです。

まだまだ制度を見直さなければいけない部分はあります。政府も理解しています。しかし中には「制度廃止」を求める人、特定技能寄りで一本化の意見を主張する方もいますが、技能実習制度で外国人材が享受してきた「安心・安全」な部分は、新たな制度で保証されるのか?

技能実習制度こそが最高の「おもてなし」制度。むしろ技能実習制度廃止ではなく、日本人同等すぎる特定技能のような制度こそ廃止した方が良いのでは?という議論が出てもおかしくは無いと思いますが、特に地方の皆様は、お困りにならないのでしょうか?

昔々…当時の「外国人研修制度」の研修手当の低さは大きな問題、それこそ「時給300円」制度と揶揄される悪の温床だったのですが、先人の考え方は悪くはなかった。外国人材は、地域別最低賃金の平均値、もしくは東京都の金額に合わせた「同一賃金」でも良いなどの議論が出ても良いのではないかと思っております。

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