
若い世代よ立ち上がれ
【若い世代よ立ち上がれ】(技能実習・特定技能)
「技能実習制度の見直し」の動向が気になる今日この頃ですが、少子高齢化を招いてしまった平均年齢55歳前後の政治家を中心とした外国人材受け入れ議論、実際に受け入れた外国人材と現場で働く若い世代の人達は将来の日本をどのように考えているのでしょうか?
この技能実習制度業界で経歴20年前後を誇る百戦錬磨の関係者の皆様は、恐らく50代~60代? 私も含めて初めて技能実習生、当時は「外国人研修生」と呼ばれる人材と向き合ったのは30代~40代の頃だったと思います。
当時は少子高齢化の時代が来ると分かっていましたが、あまり危機感は無く、新聞折り込みに求人を出せば、全く応募が無いということも無い時代でした。
よって「研修生」と向き合い始めた当初は、何かの仕事の傍ら、上司から命令を受けて、嫌々担当していた方も多いと思います。
私も受入企業で生活指導員に任命されたのは30代前半の時。肩書が1つ増えても手当なし。退勤後に宿舎の清掃状況の確認、ゴミ出しの確認、重たい買い物(米・油など)があれば車を用意する。誰かが病気をすれば病院への引率と完全なお世話係からスタートしました。
間もなく海外面接も受入企業の代表として1人で行かされ、採用→入国してきた「研修生」の仕事のレベルが低い、日本語のレベルが低いと、全責任を負わされたかのように叱責されていました。
理想の「研修生」との向き合い方を目指し、語学留学を行い、監理団体を立ち上げ、独立して今に至るのですが、30代前半から「労働力不足」問題に危機意識を持つ機会となり、いつしか研修制度→技能実習制度の勉強を深め、入国管理局などの申請などにも関わるようになりました。
その頃の上司の方々は、既に一線を退かれた方、相談役に収まる方など、もう最前線いる方は少なくなりました。
今回の制度見直しには「ブローカー問題」「借金問題」「転職問題」など解決が困難なテーマが多く含まれており、大きな転換期になると思われます。
決して無責任な議論をして後世に残したいと思う人はいないと思うのですが、10年、20年後に中心的に活躍する世代の人達の意見が積極的に反映されるよう、制度関係者も世代交代していただきたいと思っております。
また我々世代も、人手不足=外国人材ではなく、肝心な「地方」が衰退していけば、外国人材の人手すら不要になります。外国人材が地方にも分散するような、「ものづくり」「インバウンド」で地方が活性化することにも尽力しなければいけないと感じております。