
自信を持たせること
【自信を持たせること】(技能実習・特定技能)
「日本語が上手ではない」そう感じた時、安易に通訳、先輩人材に依存したり、上手では無いと感じることが相手に悟られるような表情をしたり、抽象的に「日本語を勉強しろ」など、益々不安を抱えさせたり、自信を失わせたりするような行動・言動をしていませんか?
「勉強をしろ」言葉1つで叱責することは簡単ですが、成果が出せない人材にとって、自分なりの勉強方法が見当たらない、まずはここが壁となっています。
語学留学経験者は語学の勉強方法は心得ております。まずは単語でも文法でも、読んで、書いて、聞いて、話して「覚えるしかない」それには長い「時間」が必要であるということ。
正直、1日5分~30分の勉強も完全否定はしませんが、それでは入国早々、第三者から褒められるほどのレベルには達しないことは間違いありません。2時間? 3時間?…10時間以上取り組んでも足りないかもしれません。
よく言われることが、睡眠中に夢を見る時に、外国語で話している自分がいたら習得した証拠などとも言われますが、ここへの到達は「労働」目的で来日した人材には程遠いと思います。
人間は「間違え」や「恥」を恐れる人種です。受入企業において「聞く」ではなく、積極的に「聴く」姿勢を見せ、本当は話している意味の理解に苦しむ時も、大きくうなずき、部分的な単語から内容を受け止め、「理解」できていることを相手に悟らせ「自信」を持たせていく。
「上手になったね」
この一言がどれほど本人の自信に繋がることか。実際は上手ではなくても「上手ではない」と指摘して自信を喪失させ、会話機会を減少させていくことより、褒めて褒めて褒め倒すぐらいで、本人に自信を持たせ、また日本語で話してみよう、次は別の表現方法に挑戦してみようと思わせることが大切なのです。
外国人材の語学力を悲嘆する人がいますが、半分は本人の責任、半分は受入企業側の対応という場合も多々あります。1日数分でも構いませんので「笑顔」で会話する機会を増やすことで必ず成果が出ます。