日本語は本当に難しい

【日本語は本当に難しい】(技能実習・特定技能)

アルファベットの組み合わせで形成される言語と違い、日本語は平仮名・片仮名・漢字があり、漢字は更に音読みと訓読みがあり、状況に応じて使い分けをしなければならない。

他の言語と比較しても難しいというのに、主語を省略しての会話、丁寧語や尊敬語まで使い分け、日本人はよく言えば「奥ゆかしい」、悪く言えば「曖昧」な表現を使う場面が多い人種。超難関な言語です。

これを技能実習生に対し、半年前後でコミュニケーションが図れるレベルまで上げてもらおうとする方が至難の業。ルールも文化も違う日本企業で配属初日から順応するように求められるのですから、技能実習生は良くやっている、逆の立場であればゾッとします。

仕事・語学力・性格面、この3拍子が揃った人材を求めようとする関係者が多くいますが、そのような人材はまずいません。選ぶ関係者もそのような人材ですか?仮にそのような人材がいても、最低賃金ギリギリ設定の企業には近づきません。

語学力に過剰な期待を寄せてはいけません。監理団体も約束ができないような語学力に期待を持たせる商談時の発言は厳禁です。日本語レベルが高いと営業行為をしてくる送り出し機関は、その時点で怪しんだ方が良いのです。

どうしても、語学力を重視されたい関係者は、語学センスがある人材を採用しなければいけません。

最も簡単な方法は、「話し好きな人材」を選抜すること。孤独が好き、協調性が苦手のような人材を選抜すると、コツコツとした作業には向いているかもしれませんが、母国語も発しないような人材に、日本語が上手になる要素はありません。

しかし日本語が上手な人材を採用した場合、就業中に私語ばかり、不平不満を真っ先に日本語で言ってくる人材、労働意欲に欠け、まるで留学に来たかのような勘違いがあっても、自業自得として相手を責めないで下さい。

間違っても海外面接(オンライン面接を含む)時点の自己紹介程度で、日本語が上手と判断し、日本語が上手という理由でリーダーに指名し、特別手当も無く、通訳のような扱いをしないで下さい。嫌気が差して途中帰国か失踪します。

「日本語の勉強はどうですか?」と質問すると「大変ですが面白いです」この言葉を鵜呑みにする人はさすがにいないと思いますが、この受け答え方法は、どの送り出し機関でも指導するマニュアル返答です。実際に多くの技能実習生は「難しい、面倒、勉強したくない」としか思っていません。

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