失敗が無いと深みが無い。遠回りが一番の近道

【失敗が無いと深みが無い。遠回りが一番の近道】(技能実習・特定技能)

本当に素敵な言葉です。自身で実践してきたからこそ言える言葉。これこそが実績、経験を物語っていると思います。

一般的には、指導者、解説者などは経験、実績を積んできた方、それも昔々でもなく、現在進行形で従事される方の発言や意見に説得力があるのに対し、お役人が絡む外国人材の制度は、未経験・僅かな経験のみで、利権に走る方々の情報が世に出回る傾向にありますので、いつまで経っても迷走する状況にあります。

新規参入された方々の中で、まだ監理団体を立ち上げたばかりで、今後は入国後講習施設も作り、いずれは送り出し機関も作るつもりです…とお話をしてくる方もいます。

「夢は大きい方が良い。見失わないから」

夢の実現のために、まず自分自身を見失わないようにしましょう。

まず技能実習生(外国人材)の受け入れ先の気持ちを理解するために、どこかの企業で5年以上お勤めになり、●●●●指導員、●●●●責任者などを経験しておきましょう。海外面接、定期訪問では分からない、日々現場で外国人材と向き合う難しさ、喜びの経験が糧となります。

外国人材に言語が違う国の就労を求め、日本語学習を求めるのですから、御自身でも海外駐在経験、海外留学経験も必須です。簡単に家族、友人には会えない環境、目・耳から入る情報が全く理解できない、自身の感情を表現できない辛さ、何から手を付ければ現地でコミュニケーションが図れるまでの語学力となるのか?外国人材が経験する苦労を理解する必要があります。

これらを経験していないと、受入企業の外国人材を預かる立場で入国後講習施設の指導はできません。外国人材の入社前研修施設であるはずが、ただの自己満足型の日本語学校に陥ると、本当に愛される外国人材には成長しません。

どこの送り出し国か知りませんが、音頭を取って送り出し機関を設立される方は、その国の言葉を理解して、相手国の法律も理解して、一生その国に骨を埋める覚悟が必要です。

コツコツと…20年近く、この経験を積み、現在進行形で従事しておりますが、送り出し国も複数あり、人材の質も年々変わっていきますので、コレといった答えは無いまま今に至ります。ご自身はお金と口だけ出して、成功するような甘い世界ではありません。1つ1つ受入企業、外国人材の立場を経験・理解をしてから段階的に駆け上がって下さい。

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