もしドラ

【もしドラ】(技能実習制度)

「もしも入国してきたばかりの女性技能実習生がドラッグストアの場所を聞いてきたら」

どこか聞き覚えのある言葉を引用してみました。

技能実習生の入国時、日本側(監理団体・実習実施者)からの講習手当を貰う前に、既に母国で両替を済ませ、日本円で持参をしてくる技能実習生もいます。

原因は日本側の講習手当の低さ。約6万円前後で入国時点から配属後の最初の給料日まで生活することが難しいからです。

それでも…男性技能実習生は喫煙を我慢できず、日本の高額な煙草を購入する人もいます。女性技能実習生はドラッグストアの場所を尋ね、化粧品の購入に走る人もいます。

マスク着用、外出機会も少ない入国後講習期間。母国から持参した日頃愛用している化粧品で事足りるのでは?とも思いますが、そこは乙女心なのでしょうか。講習施設の室内に、日本の有名ブランドの化粧品がズラリと並ぶ光景を目にすることもあります。

「YOUは何しに日本へ?」

お金の使い方、物価差などは指導しますが、最終的には個人の自由であり、購入して、試して、食べて…日本の日常生活に触れていくことで知ることも多くありますので、購入した事実で叱ることはありません。ただお金の使い方を考えなさいと。

このような人材を見かけると、配属地域も気になります。都会生活への憧れか?その希望に叶うような地域か?現在はGoogleマップで検索しても、技能実習生の生活圏が確認でき、3年間の生活が想像できます。

遠くに外出しても怒られませんように。3年後は転職を考えるか?

1円でも多く節約して家族を支えようとする人材もいれば、逆に親から仕送りを受けているような人材もいるご時世です。

未だに技能実習生を「丁稚奉公」呼ばわりする方もいますが、時代が違うこと。世代感覚を誤った接し方をすると、「監理」(管理)がうまく行かなくなりますのでご注意を。

技能実習