【接待相場】（技能実習制度）

送り出し国における海外面接が再開し、さっそくお出掛けになっている関係者の皆様、もう一つのお楽しみの方も再開されているのでしょうか？

送り出し機関関係者も入国が再開したことは大歓迎、海外面接が再開することも大歓迎だと思いますが、「接待」に関してだけは、費用・時間（人員）の確保など、頭を抱えている問題だと思います。

優良な送り出し機関においては、必要以上な「接待」「観光」は外部委託で割り切る場合もあります。

ここからは昔、昔、大先輩から言われた話…

「接待費用」に関しては、「監理費の1ヶ月分」でもてなすことは覚悟しろ。

技能実習生の入国早々、請求が発生する「監理費」。実習実施者（受入企業）からは、配属もされていないのに、なぜ請求をする？という苦情を受けたことが無い人はいないと思います。

確かに受入企業に技能実習生はいない、受入企業に訪問するわけではないのですが、監理団体の人件費が必要であり、事務所維持費も必要。丸投げする入国後講習、配属費用は別途「受入準備金」として請求しますので、丸々「監理費」を使用するわけでも無いのですが。

よって大先輩からは、その1ヶ月分の監理費は、これから3年お付き合いする（監理費を支払ってくれる）受入企業に海外面接で還元しろ!!（営業接待）と教わったことがありました。

仮に3人採用の海外面接であれば、監理費の内、送り出し管理費、事務所維持費などを除いて2万円？…×3人で6万円？…この程度の金額の範囲で、食事、マッサージ、その後も…接待。

技能実習制度は営業行為が禁じられているため、不健全だとは思いますが、今思えば、送り出し機関に負担をさせるという考えが無いだけ、まだ良い方だったのかな？とも…

滅多に行かない海外に行かれ羽目を外すのも結構、おモテになる感覚を味わうことも結構、自己責任・自己負担であれば。

ただ現時点では、帰国後に新型コロナウイルス感染でも発覚すると、同僚の職員からは白い目で見られる可能性もありますので、感染対策には十分注意をした行動を取っていきましょう。

いずれにしても受入企業から監理団体へ。監理団体から送り出し機関へと「お金」が支払われる構図が「お客様」関係を生み出し、本来の目的である「監理」を実現しないことへの対策は、制度見直しで実現して欲しいものです。