
中国人技能実習生の入国者数はそれでも上位
【中国人技能実習生の入国者数はそれでも上位】(技能実習制度)
「ベトナムは終わった…」
そんなことを言う方もいますが、終わりません!!
質の低い人材の入国が増加し、原因が「安さ」を求める日本側にあることを理解しない関係者が他国へ行き、質の低い人材でも平気で送り出す「人数×お金」の送り出し機関が淘汰されるだけ。しばらくは技能実習生送り出し国としてトップの座を譲ることはありません。
10数年前に同じように言われた「中国」が未だに2位に君臨している事実。さすがに本年度が終了した時点で公表される数値では、インドネシアには逆転されていると思います。
中国の減速が早かった理由。それは「北京オリンピック」「上海万博」などを通じて、急激な物価上昇が発生したことにもあります。
中国人技能実習生の全盛期、当時の為替相場は、1万円=約800人民元の時代でした。技能実習生の当時の母国給料が400元~800元、高くても1500元程度。日本円で5000円~2万円程度の時代、日本の税控除もない6万円前後の研修費用、2年目以降の手取り10万円前後の給与も大きな魅力でした。
その点、ベトナムではまだそこまでの給与上昇は見られていません。
特定技能との比較、他人との比較で、手取り総額「13万円以上」が送り出し機関に申し込む1つの目安にもなっておりますが、中国ほどの深刻な状況は迎えておりません。
それでも入国している中国人技能実習生。現在の為替相場は1万円=約500人民元前後となっています。中国都市部と農村部での年収格差は大きいとはいえ、日本との為替相場も考慮し、日本程度の収入であれば、わざわざ出国をしなくても、国内でそれに近い収入を得ることも不可能では無い状況も発生しています。
中国人技能実習生の希望手取り総額「17万円~18万円」都市部の特定技能でも難しい金額です。今でも中国人技能実習生を活用される方は、来日される方の年齢が、一般的な技能実習生の両親世代の人材。「技能実習生」と呼ぶに相応しいかどうかは別にして、日本語能力には全く期待は持てませんが、性格は穏やかな、働き者といった方も多いと聞きます。
それでも活用する60代、70代の経営者にとっては「若い者が来た」と喜べるのですから、win-winなのかもしれません。ベトナムで中国と同じように世界的なイベントの開催などにより、ベトナムが国際舞台に立つ頃には、ベトナム人材側から見切られる日が来ることになります。