【送り出し機関から頂いたキックバックで】

【送り出し機関から頂いたキックバックで】(技能実習制度)

・1人あたりの紹介料10万円お支払いします。

・海外渡航の航空券をお支払いします。

・30人採用していただいた場合、弊社費用負担で通訳スタッフを常駐させます。

そんなに良いサービスをするのか!ココと契約をしよう!

そういった監理団体が絶えないから、このような送り出し機関が延命されます。

「10万円」のお支払いは振り込みではなく「現金」、領収書もなし。

家族にも内緒、言えるはずも無い夢のような大金をどのように使おうか?税務署調査が入ったらどうしよう。当初は不安や罪悪感があった行為も、次第に貰えるのが当たり前となり、感覚が麻痺して、送り出し機関のクスリ漬けのようにされてしまいます。

中には、「技能実習生の入国には色々とお金が掛かりますよね。ぜひこのお金で宿舎の家電製品でも買い揃えてあげて下さい」

そのような言葉に乗せられて、受け取ったお金は決して自身では使い込んではいない、全て技能実習生に還元してあげている。

なんだか一見良さそうにも聞こえますが、受け取った時点で「アウト」、どのように使うかが問題ではありません。

一昔前、こういったSNSが発展する前の時代は、このようなお金がどこから湧き出るのか、不思議どころか考える関係者もいませんでした。ただただ、そういったもの…そういった世界なのだろうと…給料は安いが、「美味しい」世界、大手企業の収入には足元にも及ばなくても、脱税?架空のこの「お金」を含めれば、ソコソコ良い収入。

しかし制度の闇を暴く情報発信の中で、このお金は技能実習生が支払う費用と知り、その総額が100万円近いという事実を知ったのも、ここ数年の話でした。今ではかなり、このような「裏金」の実態も減少し、注目を逸れている日本側→海外側への留学生紹介料の方が高いかもしれません。

「志(こころざし)」の問題ではありません。「裏金」も「高級接待」も「航空券」も「旅行」も「お土産」も…野党から徹底追及を受ける政治家のように、全てが「受け取った」時点で「アウト」になることを忘れてはいけません。

技能実習